193話 ページ44
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私が初めて個性を最大限まで使ったのはいつだっただろうか
あれは確か小学校に入る前だった
近所に住んでいた友人が私の個性を見たいと言って駄々こねてきたからお母さんたちには止められていたのに使ってしまった
まだ個性を正確に操りきれていなくて危険だということは自分でも分かっていた
控えめにしておこうと思っていたのだが予想以上に友人が喜んでくれたもんだから嬉しくて無茶してしまった
その時は特に異常なく過ごせて自身の体に違和感を感じたのは家に帰ってからだった
家に帰った途端に唐突な吐き気と頭痛に襲われた私は玄関に倒れ込んだ
生憎 両親はまだ仕事中だった
生まれて初めて身動きがとれないほどの倦怠感に私は両親が帰ってくるまで冷たい玄関の床に倒れていた
そんな過去の記憶がトラウマほどではないが教訓となって無理はしないようになっていた
雄英高校に入るまでは…
高校に入ってからは限界突破をせざるを得ない環境にいるということもあり今まで使ったことがないほど個性を使用した
それなのにキャパオーバー現象が私を襲うことはたったの一度もない
もとからキャパオーバーしにくい体質ではあったが確実に可笑しい
仮に実験が成功していたとして…
この実験の効果が切れてしまうことはあるのだろうか
「…相談すべきか否か」
ポケットから取り出した自身のスマホ
画面には【相澤先生】と表示されている
いやここは相談するならホークスの方がいいのだろうか
でも今のホークスは信じきれない
疑っているというより信じきれる確信が持てていないのだ
「お母さん… お父さん…」
いつかキャパオーバーする日が来るとしてそれはいつになるのだろうか
また一人で誰にも気付かれずに苦しい思いをしなければならないのだろうか
急に寂しさが押し寄せてきた
皆はこうなったら両親に相談するんだうな
いや根本的にこんなことにならないのか
自身の境遇の悪さに笑ってしまう
むしろ笑っていないと生きていけない
ベッドから起き上がって散らばったカランコエを集める
せっかく綺麗に咲いていたのに私が寝転がったせいで数輪が潰れてしまっている
心の中で謝りながらひとまとめにした
私がカランコエが好きな理由
別に大したことじゃないし花言葉も興味が無いから調べたことすらない
ただ何も知らずに好きでいるのはなんだか無責任なように感じた
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あまね(プロフ) - かっちゃん‼️尊いな！ (11月20日 3時) (
レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - 笑えない君も見てきました！すごく儚くて泣きながら読みました。こっちの拝啓シリーズはもう終わってしまったのですか？続いてくれるのを待ってます！毎日見るので！白昼夢や新しい作品も頑張ってください！ (2020年4月15日 18時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2020年3月6日 22時) (レス) id: 0c51310dc0 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - お疲れ様ですもう原作に追いつきますか('()')早い。見ててワクワクして楽しかったです!無料で読めるなんて作者さんに感謝です(占ツクを作ったh((((まぁいいか)これからも頑張ってください。私も勉強とか習い事がんばります。長々すみません！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 更新お疲れ様です〜！派閥5人組の絡みも好きですし、地味に仲のいい障子君との絡みも好きでした。AnotherStoryも楽しみです…！話に出てくる作者様のオリジナルキャラが増えそうな予感…？覚えられなさそうですが、楽しく読ませていただきます！ (2020年2月26日 22時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月22日 18時
