164話 ページ15
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罪悪感なんて全くなかったのに爆豪くんの顔を見たらなんか自分が悪者のように感じた
「分かったから」
「あ？」
「もういいからその顔やめて」
轟くんの後ろから出て爆豪くんの頬をグリグリとまわす
少しは表情筋柔らかくなるかな〜って
「んな方法で笑えるわけねぇだろ」
「私はこうやって笑顔を覚えた」
「チッ…そうかよ」
爆豪くんは私の過去の話に弱い
私なんかよりも彼の方が私の過去に敏感だ
まあそれだけ私を思ってくれてるんだろう
「皆もごめんね 酷いことを言った」
爆豪くんに関してはお互い様だから謝らないけど皆は違う
否定してほしかった所はあるけど今更その謝罪を求めるっていうのもちょっと気が引ける
私が謝ると皆は瞳に涙を浮かべる
いつも思うんだけど皆 泣きすぎじゃない？
「うわぁぁんAちゃん死ぬかと思った！」
「もうあんなこと言うなよぉ〜〜！」
「友達やめたくないよぉぉ！」
一斉に私に抱きついてくる皆をキャッチしきれずに思い切り後ろに倒れた
打ち付けた頭がすごく痛い
「助けて轟くん」
「おう」
轟くんに手を伸ばすと起き上がらせてくれた
爆豪くんは未だに突っ立て私を見ている
｢待て｣って言われてる犬みたい
「かっちゃん おいで」
爆豪くんに向かって手を広げれば怒鳴るかと思ったけど何も言わずに私の腕の中に抱き着いてきた
そんな爆豪くんが面白くて思わずクスクスと笑っていると｢笑うんじゃねえ｣と小さく呟いた
そんな怖い言い方しても無駄だよ爆豪くん
「死ぬんじゃないかと思った」
「うん」
「一人で勝手に強くなりやがって」
「うん」
「俺を置いて遠くに行くなよ」
「それは約束できない」
死ぬなって言いたいんだろう
なんてたってアメリカ行ったくらいだから物理的な距離で離れることは慣れていると思うし…
だけど死なない約束は出来なかった
両親だってあの日死ぬつもりはなかった
それでも結果的には帰ってこなかった
私を置いて遠くに行った
私を一人にしないって約束したのに私はひとりぼっちになった
置いていかれる苦しさは私が一番知っている
だからこそ無闇に約束なんて出来ないんだ
言わずとも私の思いが爆豪くんには伝わったようで私の腕の中で小さく震えていた
ごめんね その場凌ぎで優しい嘘をつけるほど私はまだ強くないんだ
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あまね(プロフ) - かっちゃん‼️尊いな！ (11月20日 3時) (
レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - 笑えない君も見てきました！すごく儚くて泣きながら読みました。こっちの拝啓シリーズはもう終わってしまったのですか？続いてくれるのを待ってます！毎日見るので！白昼夢や新しい作品も頑張ってください！ (2020年4月15日 18時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2020年3月6日 22時) (レス) id: 0c51310dc0 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - お疲れ様ですもう原作に追いつきますか('()')早い。見ててワクワクして楽しかったです!無料で読めるなんて作者さんに感謝です(占ツクを作ったh((((まぁいいか)これからも頑張ってください。私も勉強とか習い事がんばります。長々すみません！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 更新お疲れ様です〜！派閥5人組の絡みも好きですし、地味に仲のいい障子君との絡みも好きでした。AnotherStoryも楽しみです…！話に出てくる作者様のオリジナルキャラが増えそうな予感…？覚えられなさそうですが、楽しく読ませていただきます！ (2020年2月26日 22時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月22日 18時
