147話 ページ48
緑谷side
いつもと同じ朝が来た
共同スペースで朝ごはんを食べるけど月躬弖さんの姿はなくて皆 不安そうに顔を見合わせた
その時 階段から降りてくる音がしてパッと見れば飲料ゼリーを咥えた月躬弖さんだった
「お、おはよう！Aちゃん！！」
「おはよう」
麗日さんが勇気をだして声を掛けるとちゃんと返してくれた
安心したような顔をする皆を横目に月躬弖さんは寮を出ていった
こんな朝早くから学校に行くのか
玄関でローファーを履く月躬弖さんの後ろ姿はやけに小さく見えた
.
学校に着けば月躬弖さんは自分の席で勉強をしていた
声をかければ答えてくれるんだけど会話が続くことはない
月躬弖さんを見つめていればガタンと音を立てて席を立った
「緑谷くん ノートありがとう」
「え、あ！ どういたしまして！！」
初めて月躬弖さんから誰かに話しかけたことで皆は驚いているけど月躬弖さんはノートを僕に返すと気にする様子もなく席に戻っていった
それからは周りの視線も気にせずホームルームが始まるまで勉強をしていた
ホームルーム開始のチャイムが鳴ると同時に相澤先生が入ってきた
飯田くんの合図で挨拶をする
今日の予定など一連のことを報告される
「それと月躬弖」
相澤先生が月躬弖さんを呼ぶと全員が反応した
月躬弖さんは｢はい｣と静かに答える
「ミルコからお前に任務に参加してほしいと要望が来ている」
その言葉に皆が驚いた
今の月躬弖さんは無個性状態だ
いくら基礎身体能力が高くても今の状態で任務に行こうなど危険すぎる
「ミルコさんは私のこと知ってるんですか？」
「あぁ 知っていてお前を指名している」
「…そうですか」
流石に月躬弖さんも悩んでいるようだ
いつもなら悩まずに向かっていたのだろうけど今は話が別だ
「行かないよな月躬弖！？」
「危なすぎるよ！！」
皆が月躬弖さんを止めようとする
僕も正直今は行ってほしくない
「静かにしろ 決めるのは月躬弖だ」
相澤先生の言葉で黙り込んでしまう
先生的にはどうなんだろうか
今の月躬弖さんを見て行くべきか行くべきではないか
「馬鹿な選択するんじゃねえぞ
今のてめえが行ったって迷惑かけるだけだ
無駄な労力かけんじゃねえよ」
かっちゃんが月躬弖さんに向かって言う
ひねくれてるかっちゃんはこういう言い方しか出来ないんだけど本当は心配してるんだ
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三毛猫 - 轟くん相変わらずイケメン(^^)頑張ってください (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 大好きな作品です。更新これからも待っています。頑張って下さい！ (2020年2月22日 11時) (レス) id: c612da49fe (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - すごい、面白い。やばい。頑張って下さい。 (2020年2月22日 5時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 廃人さん» 聞いてみました！本当に似ていて驚きました笑 今後の展開と一部被ってたりもして…汗 (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 三毛猫さん» 重ね重ねありがとうございます！ (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月16日 21時
