145話 ページ46
緑谷side
僕達がどれだけかっちゃんを止めようと力を入れてもビクともしないのに月躬弖さんはたった1人でかっちゃん突き飛ばした
突き飛ばしたかっちゃんの頬を殴った月躬弖さんはすごく傷付いた顔をしていた
「何も失ったことがない奴らに私の気持ちが分かるわけない！！！！
私が悲劇的な子を演じて楽しんでいるとでも思ったの！？
｢可哀想でしょう？｣ってアピールしてるようにでも見えたの！？
ふざけんてのはお前らだよ！！！！！
私のことを知ろうとして勝手に傷付いてんじゃねぇよ！！！
私は助けてほしいと思わなかったから言わなかっただけ！！！
皆に助けを求めてどうにもならないから言わなかったの！！
信頼してないわけじゃないけど私は皆を信用していない！！！！
それが友達じゃないっていうならその程度の友達今すぐやめてやる！！！
もう分かったでしょう！？これが本音 これが本当の私なの！！
呆れたでしょ？だから隠してたの
私は夢や憧れでヒーローを目指す奴が一番嫌い
自分がおかしいことを言ってる自覚はある
だけどこれが私の本音
もう良いでしょう
お願いだから私に関わらないで」
＿＿＿＿＿＿＿＿ 違う 違うんだ
僕達が月躬弖さんに言ってほしかったことも僕達が月躬弖さんに伝えたいこともそうじゃないんだ
かっちゃんだって僕達だって誰も月躬弖さんのことをそんなふうに思っていない
そう言わなきゃ本当のことを言ってもらえないと思ったからかっちゃんの偽りの言葉を止めなかった
だけど月躬弖さんの最後の言葉が心に突き刺さった
｢私に関わらないで｣と言われてしまったら本当に僕達は何も出来なくなってしまう
それが彼女の願いだから
「落ち着け月躬弖」
誰もこの場に立ち尽くすことしか出来ない
けれど轟くんだけは違った
「流石に俺でも最後のは傷付いた
謝るなら早いほうがいい」
月躬弖さんの肩にかかっていたタオルでまだ濡れている彼女の髪を軽く拭く
月躬弖さんはフルフルと首を横に振った
「とりあえず着替えた方がいい
濡れたままじゃ風邪をひくかもしれない」
月躬弖さんの手を引いて彼女の部屋に向かう轟くんを僕達を見つめることしか出来なかった
月躬弖さんも轟くんのことは信用しているのか彼の手を振り払わなかった
そんな2人を見てかっちゃんは顔を顰めた
かっちゃんは大概素直じゃない
だからこんな言い方でしか本音を引き出せる方法が浮かばなかったんだと思う
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三毛猫 - 轟くん相変わらずイケメン(^^)頑張ってください (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 大好きな作品です。更新これからも待っています。頑張って下さい！ (2020年2月22日 11時) (レス) id: c612da49fe (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - すごい、面白い。やばい。頑張って下さい。 (2020年2月22日 5時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 廃人さん» 聞いてみました！本当に似ていて驚きました笑 今後の展開と一部被ってたりもして…汗 (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 三毛猫さん» 重ね重ねありがとうございます！ (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月16日 21時
