102話 ページ3
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寮に戻ると爆豪くんと緑谷くんが共同スペースなどを掃除をしていた
昨日の夜 喧嘩したことで相澤先生にギャンギャンに怒られたようで今は謹慎期間らしい
部屋に戻って制服から動きやすい部屋着に着替えた私は窓を拭いている爆豪くんの隣に座った
「なんで喧嘩なんてしたの？」
単純に気になったから喧嘩の理由を爆豪くんに聞けばあからさまに顔を顰めた
そんなに聞かれたくない理由なのだろうか
「教えてくれないの？」
「…」
ツンツンと足を突っつけば爆豪くんは下を向いて俯いてしまった
こりゃあ話してくれない感じですかね
諦めて私も窓拭きを手伝おうとバケツに入っている雑巾を絞った
爆豪くんが上の方を拭いているので私は座った体制のまま下の方を拭いた
「オールマイトの事だ」
「え？」
話してくれないと思っていたのに爆豪くんは意外にも話してくれた
いつもより低い声のトーンに驚きながらも彼の声に耳を傾けた
「俺のせいで…俺が敵なんかに捕まったせいでオールマイトはヒーローを引退した
俺は憧れの人から大切なものを奪った
平和の象徴を終わらせちまったんだよ…」
爆豪くんの声は震えていた
敵に捕まっていた時もあんなに強気だったのに雑巾を握る手も震えている
あの日 私も同じことを思った
私のせいでオールマイトは戦えなくなってしまったのだと思った
爆豪くんも同じことを考えていたんだ
「それなら私も同罪だね」
「あぁ？」
キュキュッと窓を拭いていた手を止めて爆豪くんに言う
オールマイトを終わらせてしまったのは彼だけではない
私だって同罪なんだ
「オールマイトがあんなギリギリで戦っていたなんて知らなかったとはいえ
平和の象徴を終わらせたのは私でもある
だから半分こしよう この罪を」
未だに震えている爆豪くんを抱きしめる
爆豪くんの方が背が高いから頑張って背伸びをする
私の肩に顔をうずくめた爆豪くんの嗚咽が聞こえる
こんなにも一人で傷付いていたんだ
緑谷くんは気を使ってゴミを捨てに焼却場へ行ってくれた
「悔しい…弱い自分が悔しい…」
私をギュッと抱きしめて苦しそうに泣きながら本音を話してくれた
爆豪くんの緑谷くんに対する劣等感は数ヶ月前の私と全く同じように思えた
なかなか止まらない爆豪くんの涙に私の部屋着は完全に濡れてしまっている
しばらくしたら爆豪くんは泣き疲れたようで眠ってしまったのでソファに寝かせて私は窓拭きを続けた
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三毛猫 - 轟くん相変わらずイケメン(^^)頑張ってください (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 大好きな作品です。更新これからも待っています。頑張って下さい！ (2020年2月22日 11時) (レス) id: c612da49fe (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - すごい、面白い。やばい。頑張って下さい。 (2020年2月22日 5時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 廃人さん» 聞いてみました！本当に似ていて驚きました笑 今後の展開と一部被ってたりもして…汗 (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 三毛猫さん» 重ね重ねありがとうございます！ (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月16日 21時
