119話 ページ20
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私の手をとってこんなに必死にお願いする耳郎ちゃんを初めて見たから私は断れなくて頷いてしまった
「と言ってもバンドを組もうとかじゃなくてウチの趣味に付き合ってほしいんだ」
私はてっきりに｢バンド組もう！｣的なノリだと思ったから逆に安心している
人前で歌うのは嫌いじゃないけど少し気が引けてしまう
「ウチ 楽器を演奏するのが趣味なんだけどやっぱり一人でやってると…ね？
だけどAにボーカルしてもらいながらだったら上手く行きそうなんだよね！
それにウチAの歌声大好きだから！」
私からしたら耳郎ちゃんの方が何倍も歌が上手いと思う
時々入るシャウトとか最高なんだよな〜と皆で行ったカラオケを思い出す
また行きたいなカラオケ
「それじゃあさっそく今夜いい？
ウチ 今練習してる曲あるんだけど…」
チラッと私の様子を見る耳郎ちゃんが可愛くて今だったらどんなお願いも聞いてあげたくなる
｢もちろん｣と答えればパーッと顔を明るくして席に戻る耳郎ちゃん
耳郎響香動画を送信しました
ピコンと音を立てて私のスマホが揺れる
画面を見れば耳郎ちゃんから動画が送られてきているのでこれを歌えばいいのだろう
「俺もその曲聞きたい！」
「俺も〜」
さっそく動画を流すと最近よく街で聞くバンドの曲が流れた
結構 ハイトーンな部分が多いけど比較的歌いやすい曲だと思う
「私 こういう曲好き」
窓から吹き込む風に髪を揺らしながら流れる曲に耳を傾ける
｢俺も好きだな〜｣と切島くんも笑った
なんだかんだいって楽しみになってきた
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昼休みも終えて早く寮に戻りたいなと考えているとこの時間帯にしては珍しく相澤先生が教室に入ってきた
相澤先生は寝袋？布団？え？何あれ？
とにかく何か被った状態で教卓に立った
皆 頭の上にハテナマークが浮かんでいる
「文化祭があります」
｢｢｢｢｢ガッポオオオオオイ！！！｣｣｣｣｣
※学校っぽいの略
そろそろだなぁと考えていたから文化祭があることにそこまで興奮しないけど…
ガッポイって何語だよ なんで皆揃うんだよ
言うだけ言ったら寝る体勢に入った相澤先生
文化祭の催し物を決めろって言われたけど案が出てきすぎて全く決まらない
私は決まったことに従うから正直何でもいい
この考えが一番良くないって分かっているけどやりたいものがないから広い心で許してほしい
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三毛猫 - 轟くん相変わらずイケメン(^^)頑張ってください (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 大好きな作品です。更新これからも待っています。頑張って下さい！ (2020年2月22日 11時) (レス) id: c612da49fe (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - すごい、面白い。やばい。頑張って下さい。 (2020年2月22日 5時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 廃人さん» 聞いてみました！本当に似ていて驚きました笑 今後の展開と一部被ってたりもして…汗 (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 三毛猫さん» 重ね重ねありがとうございます！ (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月16日 21時
