85話 ページ37
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仮免試験までの間 私たちは必殺技を習得するべく毎日 体育館に通いつめて訓練をした
クタクタになりながらも着実に自分が強くなっていることを確認できてモチベーションは上がりっぱなしだ
早朝に万全の状態で体育館に行って夕方に疲労でパンパンになった足を無理やり動かして寮に帰る
大変なんだけど不思議と辛いとは思わない
それに帰った先に誰かがいるということが私はとても嬉しかった
誰もいなくて誰も帰ってくることのない家で過ごしていた時とは正反対に騒がしい毎日
眠れない夜は共同スペースに行けば誰かしらいるし1人で考えたい時は部屋に戻ればいい
仲間以上家族未満という何ともいえない関係の皆と過ごす時間はそれだけで私を強くしてくれているように感じた
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そして来たる今日は仮免試験当日
寮の前に一台のバスが止まっていた
これで会場へ向かうということなのだろう
一番最初に寮を出た私は助手席に座っていた相澤先生に挨拶をしてスタコラサッサとバスに乗り込む
もちろん一番奥の5人がけの席
鞄に付いているウサギのストラップの頭を優しく撫でていると次々と集まったようで皆がバスに乗っていた
「やっぱ緊張すんな〜！」
「他校もいるってところがアレだよな！」
上鳴くんと切島くんは既に興奮気味
この日の為に入念に訓練した必殺技を使えるんだから無理はない
私もかなりワクワクしている
「そういや上鳴コスチューム改良したん？」
「そうなんだよ！かっこよくなったぜ！」
「どこが変わったの？」
「見てのお楽しみだろ！」
勿体ぶる上鳴くんはとても嬉しそうで頬が緩みっぱなしだ
それから色んなことを話していると会場に着いたようでバスが止まった
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バスから降りると色んな学校のヒーロー志望の生徒たちが歩いていた
今日の試験のために全国各地から集まっているらしい
相澤先生が言うには一年生だけでなく二年生もいるらしい
まあそりゃそうだよなと思いつつも年上と同じ試験を受けると思うと少し緊張する
「この試験に合格すれば晴れてお前らもセミプロになれる 頑張ってこい」
相澤先生の言葉に皆の顔が明るくなる
やっぱり先生の言葉は偉大だ
「しゃああ！いつもの一発決めていこうぜ！」
皆の雰囲気を上げるために切島くんが拳を合わせて言う
「せーのっ…！ Plus…！！！」
「ウルトラー！！！！！」
景気付けに校訓を言おうとした所を知らない人に遮られた
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ここね(プロフ) - めっちゃよくできてる話ですね！すごく感動するし、夢主ちゃん強くて好きです！笑 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» すっかり忘れていました汗 ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 続編あったのですね！前作とリンクは繋げないのですかっ サクサクと読めつつ主ちゃんの活躍が多いのが良いです！更新頑張ってください！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - まんとひひ。さん» ありがとうございます！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
まんとひひ。(プロフ) - ばぐさん» いえいえ！応援しております！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 102958615f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月12日 21時
