62話 ページ13
緑谷side
峰田くんの盗聴に気がついていない女子はキャッキャと楽しそうに会話を続けている
『Aって着痩せするタイプなんだね』
『そうでもないよ』
『アンタは味方だと思ってたのに…』
『あんなに食べても太らないだなんて世の中は不公平だ…！』
聞こえてくる会話に峰田くんの頬は緩む
「お〜い月躬弖！全部聞こえてるぞ〜！」
切島くんが壁の先にいる月躬弖さんに声をかけて峰田くんが盗聴していることをやんわりと伝えた
『分かったー 教えてくれてありがとー』
向こう側から月躬弖さんの返事が戻ってくる
それからは声のトーンが小さくなり話していることは分かるけど何を話しているかは聞こえなくなった
「クソ！何してくれるんだ切島！！」
「盗聴なんて漢気ないぜ！！！」
ガツンと拳を合わせる切島くん
いつにも増して輝いて見えるよ…
だがしかしそれで諦めないのが峰田くんだ
「はぁ…やかましいんすよ… 壁とは登るためにあるんすよ！！」
「ちょっ…峰田くんそれは！！！」
Plus ultra!!と叫びながら壁を登る峰田くんを誰も止めることは出来ない
あともう少しで壁を乗り切ってしまう
その瞬間 峰田くんの頭を桶が直撃した
『A！ナイスコントロール！！』
『すごいわAちゃん』
『私 カウボーイになろうかな』
『いや何故カウボーイ？』
どうやら月躬弖さんが投げたらしい
峰田くんは見事 湯船に落下した
「すげえな月躬弖」
「野菜炒め効果じゃねぇの？」
「その可能性はある」
「あるわけねぇだろ！クソが！！」
峰田くんの覗きは月躬弖さんのナイスコントロールのおかげで未遂で済んだ
.
「あれ？峰田は？」
大部屋に戻ると峰田くんだけいなかったので瀬呂くんが不思議そうに首を傾げる
「多分女子が先生にチクって…」
「…あぁ」
尾白くんが苦笑いしながら答える
こればかり峰田くんが悪い
しばらくすると峰田くんが頭から血を流して大部屋に戻ってきた
反省として50個もがれたらしい
しょぼんとした峰田くんは反省しているように見えて少しだけ可哀想だった
「うぅ…見たかったのに…」
「…え？」
ボソボソと小さな声で話すものだから何も聞こえない
「あと少しで見れたのに！！！
麗日のうららかボディに八百万のヤオヨロッパイ！そして月躬弖の魅惑の生脚を！」
「うるっせえな！！！！」
前言撤回
峰田くんは全く反省していなかった
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ここね(プロフ) - めっちゃよくできてる話ですね！すごく感動するし、夢主ちゃん強くて好きです！笑 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» すっかり忘れていました汗 ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 続編あったのですね！前作とリンクは繋げないのですかっ サクサクと読めつつ主ちゃんの活躍が多いのが良いです！更新頑張ってください！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - まんとひひ。さん» ありがとうございます！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
まんとひひ。(プロフ) - ばぐさん» いえいえ！応援しております！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 102958615f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月12日 21時
