55話 ページ6
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皆が私を救出してくれたことで演習試験は終わりを告げた
わたしを含めA組は期末試験のせいで身も心も完全に疲れきっていた
相澤先生に本当の合格基準を伝えられた私は心の底から深い溜め息をついた
「まぁよくがんばった」
そんな私を見て相澤先生は手首を擦りながら褒めくれた
あの時 きつく縛りすぎてしまったと少しだけ反省してるけど私をあんな所に閉じ込めたんだからお互い様だ
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コスチュームから制服に着替え直して帰り支度を整えている時 私の前にあるひとが立った
「…常闇くん」
あまり話した事がなかったから驚いたけれど彼はそんな私を気にせずに語りだした
「俺はツキアカリに憧れてヒーローを目指すようになった」
「そうなんだ」
確かに彼の個性はお父さんと似ている
理由を言われなくても何となく理解することは出来た
「だから彼らが殉職したとニュースで知った時は本当に悲しかった
けれど死してなおツキアカリは俺の心の中で魂を燃やし続けている
君にこんなことを言うのは失礼極まりないことだと重々承知している
けれど君が彼らの娘だと知ってから
君が彼らと同じような目をしているから
どうしても伝えたいんだ
俺はツキアカリとミカエラの命を懸けた有志に心から拍手を送りたい」
常闇くんはぎゅっと強く拳を握りしめた
彼の個性であるダークシャドウも瞳を潤ませているけどしっかり私を見詰めている
オールマイトが私のことを皆に伝えたと言っていたから常闇くんも私の過去を聞いたのだろう
だから私に勇気を出して本当の気持ちを伝えてくれたんだと思う
私から全てを奪った敵も
平和ボケしたヒーロー飽和社会も
何も知らずに騒ぎ立てるマスコミも
本当は憎たらしかった 嫌いだった
" 名誉の死 "
その言葉が私の首を絞め続けた
常闇くんの真っ直ぐな気持ちは私を苦しめた全ての要因と同じことを言ってるけど不思議と嫌ではなかった
私の誇りである両親をこんなにも慕ってくれていたんだ
それがすごく嬉しくて思わず常闇くん手を握ってしまった
常闇くんはとても驚いているようだ
「ありがとう 本当にありがとう
私ね気付いてたよ 常闇くんがお父さんのことリスペクトしてるってこと」
「そうだったのか！」
「うん」
それから相澤先生が注意しに来るまで私は常闇くんに両親のことをたくさん話した
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ここね(プロフ) - めっちゃよくできてる話ですね！すごく感動するし、夢主ちゃん強くて好きです！笑 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» すっかり忘れていました汗 ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 続編あったのですね！前作とリンクは繋げないのですかっ サクサクと読めつつ主ちゃんの活躍が多いのが良いです！更新頑張ってください！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - まんとひひ。さん» ありがとうございます！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
まんとひひ。(プロフ) - ばぐさん» いえいえ！応援しております！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 102958615f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月12日 21時
