68話 ページ19
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こうなったら昼間に貯めておいた太陽光を無差別放電したいけどお茶子ちゃんと梅雨ちゃんがいるから無闇にすることは出来ない
それに大きな動きをすればその分隙が生まれてしまって2人を守りきれない
かといって守り一択では難を凌ぐことはまず出来ない
「Aちゃん！お友達になりましょう！
私 ずっとAちゃんに会いたかったです！
体育祭で一目惚れしちゃいました！！」
うっとりと頬に手を当てて私を愛おしそうに見つめる女の子に流石の私も戸惑ってしまう
嬉しいけど嬉しくない 複雑な感情だ
「貴方は誰なの」
「トガです！トガヒミコです！」
名前を聞けば嬉しそうに答えてくれるけどトガさんから放たれる雰囲気はまさに異常そのものだった
ジリジリと歩み寄ってくるトガさんから2人を守ろうと手を広げればお茶子ちゃんと梅雨ちゃんが私の背中に抱きついた
2人とも手が震えている
私が来るまでの間 トガさんに相当怖い思いをさせられたのだろう
「大丈夫 私が守るから」
震える2人に出来るだけ優しく声をかければ潤んだ声で｢ありがとう｣と言われる
それを見ていたトガさんはどんどん顔を歪ませていく
私は何か気に触ることを言ってしまったのだろうか
「なんでその子たちばかり庇うんですか？
Aちゃんはトガとお友達になるんです！
荼毘くんも何か言ってくださいよ！」
「いやお前ら友達じゃねえだろ」
トガさんに呆れながら首に手を当てる荼毘がまともに見えてしまう
プンプンと効果音を出しながら感情を露わにするトガさんは掴みどころがなくて困る
「けどまぁ…お前が大人しく俺らに着いてきてくれたら後ろの奴らは見逃してやるよ
賢いお前なら何が最前の選択だか理解できるだろう？」
ニヤリと笑いながら私を見る荼毘の言うことは確かに正しい
戦って3人死ぬか降参して被害を1人で抑える
悩むほどの選択ではない
「…分かった」
苦渋の選択だけど仕方がない
このまま2人をこんな危険なところにいさせる訳にはいかないんだ
私が敵の要求を承諾するとお茶子ちゃんと梅雨ちゃんが私を離すまいと強く抱きついてくる
「すぐに戻るから先行ってて？」
｢ね？｣と2人の手を取って言えば涙を流しながらも頷いてくれた
施設がある方向へ走り出した2人を見送った後 トガさんと荼毘の元へ行く
私が素直に従ったからトガさんはルンルンで私の手を握った
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ここね(プロフ) - めっちゃよくできてる話ですね！すごく感動するし、夢主ちゃん強くて好きです！笑 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» すっかり忘れていました汗 ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 続編あったのですね！前作とリンクは繋げないのですかっ サクサクと読めつつ主ちゃんの活躍が多いのが良いです！更新頑張ってください！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - まんとひひ。さん» ありがとうございます！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
まんとひひ。(プロフ) - ばぐさん» いえいえ！応援しております！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 102958615f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月12日 21時
