50話 ページ1
緑谷side
完全に閉じ込められてしまった月躬弖さんは壁に背を当てて座りこんでしまった
彼女の攻撃源である太陽光も届かないこの箱の中で彼女はどうすることも出来ない
まさに最悪の状況と言えるだろう
『ここからが本番だ』
諦めムードが漂っているモニタールームに相澤先生の声が響いた
どう考えても攻略不可能な状況に皆は｢何言ってるんだ｣と言いたそうな目でモニターに映る相澤先生を見た
『月躬弖の合格基準は｢敵の発見及び報告｣までにかかる時間じゃない』
相澤先生の言葉に皆不思議そうな顔をした
『月躬弖における演習試験合格基準
それは＿＿＿＿＿＿＿＿
誰かに助けを求められるかどうか…だ』
目を点にした僕らに向かって相澤先生は｢代わりにオールマイトが説明する｣問ってマイクを切った
「どういうことですか！？オールマイト！」
「助けを求めるってあいつ1人で試験受けてるんですよ！？」
「そんなの無理じゃないっスか！！！」
上鳴くん 瀬呂くん 切島くんがオールマイトの元に駆け寄る
月躬弖さんのことが本当に心配なんだ
「落ち着きたまえ少年たち
今からちゃんと話すから一言たりとも聞き逃さずにしっかり聞いてほしい
これは我々雄英高校教師から そしてプロヒーローからの願いだ」
オールマイトの威厳のある声に思わずゴクリと息を飲んだ
「君たちに月躬弖少女を助けてほしい」
とても単純で素直な願い
けれどこんな場面で僕達に伝えたということは何か大きな意味を持っているのだろう
「これから月躬弖少女について話す
プライバシーがどうだとかは今はナシだ」
｢いいね？｣と一人一人と目を合わせたオールマイトは軽く深呼吸して語った
「月躬弖少女のご両親が既に亡くなっていることは皆知っているだろう
人気ヒーロー ツキアカリとミカエラだ
2人が亡くなった日 それは月躬弖少女の11歳の誕生日だったんだ
緊急要請が届きすぐに出動した2人は敵に襲われていた市民を庇って命を落とした
人々やマスコミは" 名誉の死 "と大々的に取り上げ2人の行動を賞賛した
未だに｢死んでもヒーロー｣などという言葉の第一人者として取り上げられている
けれど月躬弖少女からしたら2人の死は"名誉の死"というような華々しいものではない
わずか11歳にして…
ましてや自分の誕生日にご両親を失ったんだ
一心に愛情を受けて育った少女は その日全てを失ったんだ」
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ここね(プロフ) - めっちゃよくできてる話ですね！すごく感動するし、夢主ちゃん強くて好きです！笑 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» すっかり忘れていました汗 ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 続編あったのですね！前作とリンクは繋げないのですかっ サクサクと読めつつ主ちゃんの活躍が多いのが良いです！更新頑張ってください！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - まんとひひ。さん» ありがとうございます！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
まんとひひ。(プロフ) - ばぐさん» いえいえ！応援しております！ (2020年2月16日 10時) (レス) id: 102958615f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月12日 21時
