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虎杖がいる方へ戻っているとき誰かが空を飛んでいるところを見かけた

葛波は狩衣の袖から呪符を取り出し放った

ギュンッと弧を描くように複雑な動きをして飛んでいく呪符

葛波の指先に微かな振動が走った

呪符が目標物に当たったようだ




「____起爆」




発動の指示を出すと少し離れたところから爆発音が聞こえた

そちらの方角的にはパンダ班の方が近い

彼らに任せることにした




「やっぱりAが使うとエグいな」

「これしかできないので…」

「いや十分凄ぇよ オマエが味方でよかった」




異様なまでの追尾能力と発動までの時差異は葛波の練習の賜物だ

禪院にそう言われた葛波は少し嬉しそうに頬を緩めた


絶えず足を進めると視線の先に京都校の生徒たちを発見した

どうやら彼らも二手に分かれるらしい

恐らく先程撃ち落とした西宮のカバーに向かった班の先にはパンダたちがいる

伏黒たちは加茂と三輪を追うことにした


彼らが進む方に先回りした禪院と伏黒は横から攻撃を仕掛けた

禪院は三輪 伏黒は加茂と対戦した

葛波は2人のサポートを担う

しかし下手に呪符は使えない

常に動き回る4人のうち京都校2人に標的を絞るのはかなり難しい

失敗して味方に当ててしまわないようにタイミングを見計らっていた




「加茂さん アンタら虎杖殺すつもりですか?」

「その通りだ…と言ったら?」

「失敗したんですね
虎杖がこの短時間でやられるはずがない」




殺す理由がないと主張する加茂に伏黒は「上や御三家ならいくらでもあるだろう」と言葉を重ねた

伏黒の言葉に加茂は視線を横に向けた

その先にいるのは葛波

しかし彼女は禪院のサポートに回っているため加茂が自分自身を見ていることに気付いていない

加茂は葛波に向かって弓矢を放った




「伏せろ葛波!!」




伏黒の声より先に加茂が放った弓矢が彼女に届いてしまった

間に合わないと諦めかけたその時ガキィンという金属音のような音が響いた

葛波に当たるはずだった弓矢は彼女に届くことなく地面に落ちている

それを見て加茂は興味深そうに笑った




「ふむ 防御呪符も習得しているのか」

「あっぶなーい…死ぬとこだった…」

「素晴らしい成長速度だね 流石だ」

「あ、ありがとうございます…?」




万が一に備えて事前に自分自身に貼っていた呪符が功を奏したようだ

敵に褒められて困惑しながらも礼を言う葛波

烏はそんな葛波を捉えていた

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 伏黒恵
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raru58063503(プロフ) - このお話大好きで何回も読み返してます!! (2022年10月8日 23時) (レス) @page36 id: 95468c547b (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 伏黒とどうなっていくのか楽しみです!!引き込まれるようなお話でワクワクしました! (2022年2月6日 6時) (レス) id: 638dc06db7 (このIDを非表示/違反報告)
無量クーポン - ヤベェくそおもろい← (2022年1月20日 19時) (レス) @page17 id: f5549b5e83 (このIDを非表示/違反報告)
Sol(プロフ) - 何回も一気読みしました!!お話の続き楽しみにしてます (2022年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 11f64c7a6d (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - この作品とても面白くて好きです。葛波ちゃんの誕生日がまさかの私と一緒で笑っちゃいました。 (2022年1月4日 11時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばぐ | 作成日時:2020年12月27日 17時

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