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鉄骨娘 ページ23







集合場所で待つ三人

アイスを咥えたまま虎杖と伏黒はもう一人の一年生について話し始めた




「一年がたった四人って少なすぎねぇ?」

「じゃあオマエ今まで呪いが見えるなんて奴会ったことあるか?」

「あるよ 葛波」

「…そうだったな」




視線を向けられた葛波はピースサインをした

普通の人間は呪いなんて見えない

呪術師というのはそれだけ少数派(マイノリティ)な存在だ

葛波を一般人とカウントできるか微妙だが


入学は随分前から決まっていたようだが諸事情がありこの時期まで来なかったようだ

こういう学校だから不思議な話ではない

そんなことを話しながら時間を潰していると駅から五条がやってきた




「おまたせ〜
お!制服間に合ったんだね」

「おうっ ピッタシ!
でも伏黒と微妙に違ぇんだな」

「なんか私だけ和洋混合なんですけど」

「いいじゃんいいじゃん!似合ってるよ!」




五条は若干怒り気味の葛波を宥めた


葛波家という歴史のある一族出身の彼女には狩衣が似合うだろうと踏んでいたのだ

容姿の整った葛波に白黒の狩衣はよく似合う

虎杖も伏黒と違ってパーカーが付いている

彼の活発な雰囲気に合っている

どちらも五条の予想通りだ


呪術高専の制服は希望があれば色々変更することができる

ちなみに二人の制服は勝手に五条がアレンジしたようだ




「気をつけろ 五条先生こういう所あるぞ」




互いの制服を確認し合う虎杖と葛波

先に歩き出した五条を追う伏黒はそう言った

二人も伏黒に続くように五条を追いかけた


テレビでしか見たことがないほどの人混みに虎杖と葛波は目を見開いた

どこを見ても人の頭しか見えない

まさに想像していた都会の姿だ




「それよりなんで原宿集合なんですか?」

「本人がここがいいって」

「あれ食いたい!ポップコーン!」

「私わたあめ食べたい!」




慣れた様子で歩く五条と伏黒

一方キラキラと目を輝かせる虎杖と葛波

二人は楽しそうに腕を組んでいる

目を離すとすぐに消える二人を必死に制御する伏黒

そんな生徒たちを見て五条は笑っていた

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 伏黒恵
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プスメラ - 初めまして、この小説は恋愛小説ですか?できれば五条悟オチにしたいです。お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月22日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - ひかるんさん» ひかるん様コメントありがとうございます!拙い語彙力で伝えられたと思うと嬉しいです!これからもご愛読よろしくお願いいたします! (2020年12月26日 22時) (レス) id: a81a0b3a5c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙様コメントありがとうございます!有難い言葉本当に嬉しいです!あ…見つかっちゃいましたか笑 やはり趣味が合うようですね笑 (2020年12月26日 22時) (レス) id: a81a0b3a5c (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主の感情が伝わって泣いてしまいそうになりました。早く夢主に頼れる人ができるようになってほしいです。更新頑張ってください。 (2020年12月26日 22時) (レス) id: b91485c027 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - 他者との距離感や会話の仕方、距離の詰め方まで完璧すぎです。本当に本当に大好きです!これからも無理の無い更新頑張ってください!どうでも良いことなんですがこの前他作者様の作品にコメントをしようとしたらばぐさんが先にコメントしていて思わず笑いました!笑笑 (2020年12月26日 21時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばぐ | 作成日時:2020年12月11日 20時

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