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彼女を追って伏黒もグラウンドへ向かった
先程からグラウンドの方が騒がしいとは思っていたとおり人混みができていた
なんだろうかと皆の視線の先を見る
教師と思われる男性と一人の男子生徒
どうやら勝負をしていたようだ
教師が熱い言葉を語るのを横目に男子生徒は砲丸を持つとピッチャー投げで砲丸を投げた
砲丸は地面に引かれた枠を超えサッカーゴールに当たっている
｢相変わらず虎杖やべーな｣
｢眉唾だけどSASUKEクリアしたって噂あるくらいだからな｣
｢それとあれ…ミルコ･クロコップの生まれ変わりだっけ？｣
｢まだ死んでねえよ｣
観衆の生徒たちの言葉を聞きながら異様とも言えるこの光景を見た伏黒は僅かながら驚いていた
呪力はなく素の状態であんなに砲丸を投げられるだなんて人間離れしている
だが伏黒の知り合いに彼と似たような人がいたためそこまで不思議には思わなかった
(…見てる場合じゃなかったな)
虎杖と呼ばれる男子生徒から視線を外し再び特級呪物そして不可解な彼女を探すべく足を進めた
そんな伏黒と擦れ違うように虎杖が横を走り抜けた
瞬間チリッとした衝撃が走る
呪物の気配があからさまに強くなった
｢おいオマエ！って速すぎんだろ！！｣
すぐさま声を掛けるも既に虎杖は校門近くまで走っていた
なんというスピードだろうか
半ば苛立ちすら抱き始めてきた
｢アイツ50m3秒で走るらしいぞ｣
｢車かよ｣
見知らぬ生徒たちの言葉に納得した
それにしても速すぎる
伏黒の知り合い…いや先輩である禪院ですらこんな速さは出せないだろう
＿＿＿＿パシャッ
思わず溜息が溢れそうになって額に手を当てているとまたもやカメラのシャッターを切る音が聞こえた
顔を上げるとフレームが歪んだサッカーゴールの写真を撮る女子生徒の姿
さっき声を掛け損ねた相手だ
やはり彼女からは呪力を感じる
｢…おいオマエ 少しいいか？｣
一心不乱にカメラを覗き込む彼女に声を掛けるとゆったりとした動作で振り返った
パチリとした二重の瞳が伏黒を捉えると不思議そうに首を傾げた
｢いいよ？｣と戸惑い気味に答えた彼女に伏黒は何処となく既視感を抱いた
部活を始めた生徒たちの邪魔にならないようにグラウンドの端に移動する
伏黒の後ろをついていくように歩く彼女は人畜無害を具現化したような雰囲気がした
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プスメラ - 初めまして、この小説は恋愛小説ですか？できれば五条悟オチにしたいです。お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月22日 9時) (
レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - ひかるんさん» ひかるん様コメントありがとうございます！拙い語彙力で伝えられたと思うと嬉しいです！これからもご愛読よろしくお願いいたします！ (2020年12月26日 22時) (レス) id: a81a0b3a5c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙様コメントありがとうございます！有難い言葉本当に嬉しいです！あ…見つかっちゃいましたか笑 やはり趣味が合うようですね笑 (2020年12月26日 22時) (レス) id: a81a0b3a5c (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主の感情が伝わって泣いてしまいそうになりました。早く夢主に頼れる人ができるようになってほしいです。更新頑張ってください。 (2020年12月26日 22時) (レス) id: b91485c027 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - 他者との距離感や会話の仕方、距離の詰め方まで完璧すぎです。本当に本当に大好きです！これからも無理の無い更新頑張ってください！どうでも良いことなんですがこの前他作者様の作品にコメントをしようとしたらばぐさんが先にコメントしていて思わず笑いました！笑笑 (2020年12月26日 21時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年12月11日 20時
