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それから10分ほどしたら篠田さんは1人の女性を連れて戻ってきた
妃旗より髪の長い美人な人
篠田隊は顔で選ばれているのかと疑いたくなるくらいだ
もしかしたら広報担当とかなのかもしれない
｢はじめまして
篠田隊オペレーターの春野マイです｣
｢向井優雅です｣
｢出水公平っす｣
ペコリと綺麗にお辞儀する春野さんにつられて俺らも自己紹介をした
顔を上げると春野さんは俺と優雅をジッと見つめて顎に手を当てた
｢え…なに｣と思わず呟くと横にいた妃旗が小声で教えてくれた
スカウトって言っても俺と優雅どちらも入れたいわけではなくて1人だけほしいらしい
だからその選抜をしているとのこと
｢向井くんは攻撃手なんだよね？｣
｢はい 弧月を使ってます｣
｢出水くんも攻撃手？｣
｢いや俺は射手っす｣
そう答えると春野さんは決心したような表情をしてこちらを見た
彼方さんと春野さんは少し話し合いを始めた
妃旗は加わらなくていいのか尋ねると｢私は考えるの苦手なの｣とケラケラ笑った
どうやら話し合いの結果は決まったようで彼方さんは優雅の前に行って手を差し出した
｢向井くん篠田隊に入ってくれないかな？｣
まぁなんとなく初めから分かっていたから誘われなくてもあまりショックではない
それに特殊部隊っていうのがどんなものなのか分からないからビビっていたのも事実
優雅は迷うことなく｢はい｣と答えた
優雅の答えを聞いて篠田さんと春野さんは嬉しそうに笑った
妃旗は未だにジュースを飲んでいる
…俺も早くB級に上がって部隊に入らねえと
そんなことを考えていると妃旗は空っぽになったジュースの氷を鳴らした
｢出水に紹介したい人いるんだ｣
｢俺に？｣
｢そう 多分出水のこと気に入ると思う｣
妃旗はポケットから携帯を取り出して誰かに電話をかけた
数回コールが聞こえたあと機械音混じりの話し声が聞こえてきた
｢今すぐラウンジ来て｣と端的に用を告げた後すぐに電話を切ってしまった
そんな適当にあしらって大丈夫な人なんだろうかと思って篠田さん達を見ると苦笑いしていた
あー…なんとなく妃旗のこと分かってきた
｢それじゃ私たち隊室に戻るね｣
｢俺は？置いてくの？｣
｢大丈夫 慶くんすぐ来るから｣
そう言って篠田隊の3人は優雅を連れて隊室に行ってしまった
｢慶くん｣と呼ばれた人が俺を紹介したい相手なんだろう
いや誰だよ慶くんって……
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弓月有無％(プロフ) - コメント失礼致します！！描写力が凄くて過去編まで来て思わず悲涙？落涙してしまいました、ストーリーも迚も読みやすく面白かったです！また気が向いたら更新して下さると嬉しいです、他作品も拝読させて頂きます。無理のない程に頑張って下さい是から応援しております (4月27日 20時) (
レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 更新ありがとうございます！嬉しいです！！ (2022年10月16日 22時) (レス) id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
おと(プロフ) - 更新してくださり本当にありがとうございます！！めちゃくちゃうれしいです涙 (2022年9月27日 19時) (レス) @page33 id: c4a16c735a (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年9月25日 20時) (レス) @page32 id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。待ってます。 (2022年5月30日 23時) (レス) id: e6820645c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年12月2日 20時
