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ひとしきり笑い終わった後 私と優雅は暇になったので飲み物を買いに行くことにした
優雅さんは今週末提出のレポートが切羽詰まっているようで大変なようだ
マイさんは大学に通っていない
高校卒業と同時にボーダーに就職したらしい
詳しいことは分からない
今期も新しい隊員がたくさん入隊した
知らない顔が増えてしまって昔のようにくつろぎにくくなってしまった
まぁボーダー的には人員は多い方がいいのだろうから仕方がない
｢優雅ってなんでボーダーに入ったの？｣
｢あー…出水に誘われたから｣
｢軽薄な理由だなぁー｣
オープンスペースに設置されている自動販売機
運良く誰もおらず空いていた
彼方さんとマイさんは紅茶
私と優雅は何かしらのジュース
｢Aって結構古株だよな？
なんで入隊したんだ？｣
｢第一次近界民侵攻の時に忍田さんにスカウトされたから｣
｢それだけ？｣
｢それだけ｣
そう答えると優雅は笑って｢Aの理由も軽薄だよ｣と言った
優雅も私も近界民の攻撃によって家族を失った経験はない
警戒区域内に家はあるけど何も無くなった空っぽの家に愛着を感じるような人間ではない
だから戦闘中に壊されてもあまり気にしない
｢理由が重ければ偉いわけじゃないし強くなるのに理由は関係ない｣
ガゴンッと音をたてて落ちてきてペットボトルを拾う
｢それは同感｣と言って優雅は頷いた
用は済んだので隊室に戻ろうと踵を返すと先程までは誰もいなかった通路に声が響いた
黒いスーツのような隊服の彼らと目が合った
とりあえずペコッと頭を下げる
｢防衛任務ですか？｣
｢ああ｣
私の挨拶に答えた彼は二宮さん
先程私が物真似をした張本人
優雅は思い出してしまったようでプルプルと肩を震わせている
バレたらどうするんだと優雅の脚を蹴りつけると痛そうな声が返ってきた
…トリオン体じゃないこと忘れてた
下らないことをしていると冷たい視線を感じて顔を上げると二宮さんと目が合った
相変わらず私のことをよく思っていないようだ
そういう目で見られるのは慣れているからいいけどもう少しオブラートに包んでほしい
｢それじゃ私たちは失礼します｣
そう言って優雅の手を引きながら二宮隊の横を通り過ぎようとしたとき一人と目が合った
手入れの行き届いていない黒髪と幸薄そうな雰囲気の表情
やはり私は彼女を好きになれない
フイッと視線を逸らして足を進めた
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なのこ5546(プロフ) - 更新ありがとうございます！嬉しいです！！ (2022年10月16日 22時) (
レス) id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
おと(プロフ) - 更新してくださり本当にありがとうございます！！めちゃくちゃうれしいです涙 (2022年9月27日 19時) (レス) @page33 id: c4a16c735a (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年9月25日 20時) (レス) @page32 id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。待ってます。 (2022年5月30日 23時) (レス) id: e6820645c8 (このIDを非表示/違反報告)
おと(プロフ) - 可能でしたら続きがみたいです‼いつまでも待ってます‼応援してます📣 (2021年11月3日 9時) (レス) @page32 id: fcce662fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年12月2日 20時
