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今日はあまり動かない方がいいということで本部に泊まることにした
当真さんと真木はもう帰った
本部のシャワー室を使った後タオルを肩にかけたまま廊下を歩いていると迅さんがいた
また私のことを待ち伏せしていたようだ
普段と違って真剣な顔でこちらを見てくる以上無視するわけにもいかない
「ちょっといい？」
「うん」
私が大人しく頷いたことに迅さんは少し驚いたような表情をした後笑った
｢行こうか｣と手を引かれた
抵抗する気も出なくてそのまま連れていかれた
屋上に繋がる階段を上がった
扉を開けると夜風が吹いてきて冷たい空気が頬を撫でた
冬島隊のエンブレムが入ったオーバーサイズのジャージに顔を潜すと迅さんが小さく笑った
「Aってその癖本当に治らないよね」
懐かしそうに笑う迅さん
久しぶりに私が反抗しなかったのが嬉しかったようで呼び方が昔に戻っている
なんだかそれさえも指摘する気になれない
本当に疲れているようだ
｢そうだね｣と答えてベンチに腰を下ろした
「本当にごめん」
迅さんは座らずに私を見下ろしながらそう言った
謝る気あるのかよと心の中でツッコミを入れたけれど口には出さなかった
何に対して謝っているのかは分かっている
レプリカが言っていたから何となくだけど迅さんがどんな未来を視えたのか知ってしまった
「Aが連れ去られるって分かってた」
「うん」
「天秤にかけるようなことした」
迅さんは申し訳なさそうに顔を歪めた
だけどその選択は間違っていない
私ひとりの命を捨てることで多くの命が救われるなら誰もがそうするだろう
迅さんは間違っていない
間違えてはいないが正しいわけではない
根本的に命を天秤にかけること自体が間違えているのだ
「私が死ぬ未来が視えたんでしょ」
「…なんでそれを」
「レプリカが言ってた」
何度目の死亡宣告だろう
最早私のサイドエフェクトなのではないかと思ってしまう
迅さんの判断は正解ではなかったけど今こうして私は生きているからどうでもいい気がした
過ぎたことを言ったって意味がない
死んだ人が帰ってくることはないし後悔してることをやり直すこともできない
「もう私の未来を背負わなくていいよ」
だから私の未来を見て傷付くくらいなら目を逸らして生きてほしかった
私には未来を救えるほどの力はないから
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ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙様お久しぶりです！私もワートリ再熱して書いてしまいました笑 ありがとうございます！今日も一日頑張ってください！ (2020年11月5日 5時) (
レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - まって！今ちょうどワートリ再熱してるんですけど、ワートリとばぐさんとか最高すぎん？って感じです！今まだ読んで無いんですけど絶対読むので読んだらまたコメントしますね！あーー楽しみ！生きる糧にして取り敢えず明日の学校頑張ります！ (2020年11月4日 22時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえて嬉しい限りです！前々からワートリの作品を書きたいと思っていたので本当に嬉しいです！これからもご愛読よろしくお願いいたします！ (2020年10月16日 5時) (レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - ばぐさまの作品全て読ませて頂かせてます！どの作品もとても大好きな神作者さんがとても大好きなワートリの小説を書いてくださるなんて感無量です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年10月15日 21時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年10月8日 20時
