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妃旗side
「今んところ風間さんが次の使い手の第一候補なんだけどさ多分断ると思うんだよね」
私の動揺など全く気にしない様子で話を進める迅さん
なんかもう言葉を発することさえもできないくらい驚いてしまっている
「で第二候補が妃旗なんだよ
妃旗の機動力なら俺より上手く風刃を扱えるかもしれないし…」
風間さんが断るというのはほぼ確定した未来なのだろう
だから次の私に聞きに来たというわけか
太刀川さんは根本的に風刃に選ばれてないから候補に入っていない
迅さんの言う通りきっと私は風刃とかなり相性がいい人間だ
彼ほどじゃないけれど十分使いこなせる自信もそこそこある
だけどやけに引っ掛かることがある
「なんで風刃を手放したの…？」
迅さんにとって風刃は言わずもがな凄く大切なものだ
三年前の争奪戦であんなに本気を出して獲得したのに何故今更風刃を手放したのか
「風刃と引き換えに
「…そんなことのために」
「そんなことじゃないよ 未来のための大切な一歩だ」
急に真剣な顔をする迅さん
それでも私にはやっぱり理解できなかった
どうせ迅さんが今 私に話しかけているのも未来に私が関わっているからだ
きっと私が風刃を手にする日が来る
だからわざわざ人通りの少ない通路を狙って私を待ち伏せていたに違いない
「…風刃の使い手にはならない」
「一様聞くけど…なんで？」
迅さんが覚えているか分からないけれど三年前の風刃争奪戦に私も参加していた
本気を出した迅さんの足元にも及ばなくて凄く悔しい思いをした
だから頑張ってノーマルトリガーでも迅さんに勝てるくらい強くなろうと思って今日までずっと努力してきた
私からするとノーマルトリガーで居続けることに意味があるのであって黒トリガーを手に入れてしまっては意味が無い
私だって風刃争奪戦に真剣に挑んだ
最善を尽くしてそれでも手に入らなかった風刃を易々と渡されてしまっては少なからず不快な思いになる
…あの時の私の努力が無駄だったと否定されているみたいで
「私は風刃がなくても十分強いから」
「…そっか」
少し残念そうな顔をする迅さん
本当に私に譲ろうとしてくれていたみたいでほんのちょっとだけ悪い気がした
そんな思いを払拭するためにマフラーに顔を潜してその場を去った
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ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙様お久しぶりです！私もワートリ再熱して書いてしまいました笑 ありがとうございます！今日も一日頑張ってください！ (2020年11月5日 5時) (
レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - まって！今ちょうどワートリ再熱してるんですけど、ワートリとばぐさんとか最高すぎん？って感じです！今まだ読んで無いんですけど絶対読むので読んだらまたコメントしますね！あーー楽しみ！生きる糧にして取り敢えず明日の学校頑張ります！ (2020年11月4日 22時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえて嬉しい限りです！前々からワートリの作品を書きたいと思っていたので本当に嬉しいです！これからもご愛読よろしくお願いいたします！ (2020年10月16日 5時) (レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - ばぐさまの作品全て読ませて頂かせてます！どの作品もとても大好きな神作者さんがとても大好きなワートリの小説を書いてくださるなんて感無量です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年10月15日 21時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年10月8日 20時
