王者的思想【HQ】

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開会式を終えたので私はチームと合流して共に行動することにした


インハイ優勝校ということで井闥山学院というプレートを持った飯綱さんが１番最初に現れた時は鳥肌が立つほど感動した




私たちはシードを獲得しているから２日目からの参戦となる為 今日は特にすることがない


知り合いのいる高校の試合でも見に行くべきか敵チームの試合を見に行くか


いつもの重たいショルダーバッグを肩にかけながら考えていると後ろから｢わっ｣と声をかけられた







「宮侑」


「フルネーム呼びかーい」


「うわ…井闥山のマネさんやん」







振り返ると赤いジャージを纏った宮侑


とそのチームメイトがいた


宮ツインズの名で有名な双子の宮治もいる



宮侑とはユース合宿以来だけどそれ以外の稲荷崎の選手とはインハイ以来のご対面だ


いつものテンプレ挨拶をすると皆丁寧に挨拶を返してくれた







「Aちゃんは何の試合見るん？」


「今日は佐久早たちと一緒に行動しようと思ってたからまだ決まってない」


「珍しいな Aちゃんが団体行動て…いつもぼっち行動しとるやんけ」







相変わらず煽るのが上手い奴だ


非常に腹立たしいけどここでこの挑発を買ってしまったら私の負けになるから無視した



｢無視すんなや！｣と騒ぐ宮侑に冷たい視線を送っていると片割れの宮治に謝られた


同じDNAが流れているとは思えない







「ねえ そのバッグの中に噂のノーパソが入ってんの？」


「そうだよ 私のマストアイテム」


「どこのノーパソ使ってんの？」






MBの角名くんに話しかけられた



彼は標準語を話すようで少し驚きながらも自分が使っているパソコンをバッグから出して見せた


某有名企業 林檎マークのノーパソを見せると角名くんは｢それいいよね｣と言った




インハイの決勝戦後に稲荷崎フルメンバーに睨まれた経験があったから怖い人たちかと思っていたけどそうでも無いようだ


銀島くんも優しくて稲荷崎の良心って感じ


宮侑以外は普通に話しやすい




色々話して盛り上がっているとポケットに入れていたスマホが揺れた


誰かと思って画面を見ると佐久早から電話がかかってきている






『お前 今どこにいんの？探してんだけど』


「Ｂコートの近くにいる 宮侑もいるよ」


『は？なんで宮といんの？』






佐久早の不機嫌そうな声を聞いて宮侑も苦笑いしている


理由を述べると迎えに行くからそこで待ってろと命令された

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