・ ページ30
.
雲雀田監督が選手の前で話を終えると選手に見えないところに控えていた私に手招きをした
どうやら正式に紹介してもらえるようだ
小走りで雲雀田監督の横に向かう
「初めまして 井闥山学院2年マネージャー 成瀬Aです
マネージャー業務とデータ収集を担当します
よろしくお願いします」
いつものテンプレ挨拶をする
ペコりと頭を下げれば拍手をしてくれた
雲雀田監督が下がっていいと伝えてくれたので選手の後ろに並ぶ
戻る時にチラッと佐久早と古森の顔を見たけど物凄く驚いた顔していた
.
ピーッと笛を鳴らしながら手を叩く
より視線を集めるための手段だ
「次のメニューに移ります!」
広い体育館の全体に届くように声を張る
雲雀田監督に与えられたメニューを私が進行しているのだが意外と大変
時間制にした方がいい時とノルマ制にした方がいい時を考えなければならない
加えてスクイズ補充もしなければならない
本命のデータ収集が手につかないほどキツい
次のメニューはボジションを変更してゲーム形式の練習をする
セッターがスパイクを打つのはそれほど不思議では無いのだが古森を含めリベロがスパイク打っていると違和感が凄い
「なぁAちゃん」
「はい?」
キーボードを叩きつけるように打っていると後ろから声をかけられた
人懐っこい声に名前を呼ばれて鳥肌が立つ
振り返ると私が苦手な人がいた
「マネージャーなのに招集されたん?」
「…有難いことに」
「必要性感じひんけど頑張ってな?」
稲荷崎高校2年セッター 宮侑
そんでもって高校No.1セッターの異名を持つ
私は宮侑が苦手だ
苦手すぎてフルネームで呼んでしまうくらい
上から目線な宮侑が心底腹立つ
コートに戻っていった彼を睨みつけるようにジト目で見つめる
「やっほー成瀬!」
「古森…どうしたの?」
「データ見せてー!」
古森に肩をガシッと掴まれた
知らない人ばかりだったから安心した
しかも宮侑にマウント取られた後だから…
「初日にしてお疲れな感じ?」
「ピンポン かなり疲れてる」
「よしよし… 宮に絡まれてたしなー…」
子供をあやすように頭を撫でてくる古森
いつもだったら手を叩きのけていたけど今日は疲労がすごくて振り払う気にもなれなかった
826人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らおう - ほんと俺に面白かったです!!これからも頑張ってください!! (2021年6月20日 17時) (レス) id: 167c20847a (このIDを非表示/違反報告)
Rena.(プロフ) - 稲荷崎のジャージって赤系の色だった気がするのですが… (2020年7月29日 20時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 46ページの鴎台の台が対になってますよ、! (2020年5月3日 18時) (レス) id: 17d389d2ff (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - 更新ありがとうございます!続き楽しみにしてます! (2020年4月29日 9時) (レス) id: 204a8dc5ce (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 犬になりたいさん» ありがとうございます!やはり夢がある女の子はかっこいいですよね!更新頑張ります! (2020年4月28日 17時) (レス) id: f0730c5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ばぐ | 作成日時:2020年4月19日 21時