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右手には濃紺で薄くストライプ柄の浴衣
左手にはグレーに市松柄の入った浴衣
古森はその２つで悩んでいるようだ
「成瀬ー どっちがいい？」
「古森は左かな 佐久早は右っぽい」
「じゃあそうする！」
佐久早は浴衣さえあれば何でもいいようで全く興味を示していない
先にメンズコーナーに着たから私はまだ決まっていない
私は古森はセンスがいいから彼に選んでもらおうと企んでいる
佐久早に浴衣を持たせて私と古森はレディースコーナーに向かった
「可愛いのがいいなぁ」
「えー 綺麗系の方がいいでしょ！
佐久早はどう思う？」
「どうでもいい」
分かりきっていた回答に私と古森は苦笑い
だけどなんだかんだいって私の浴衣選びに付き合ってくれてる佐久早
あとでアイスでもご馳走しよう
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古森と佐久早の浴衣はあんなにすぐ決まったのに私の浴衣はなかなか決まらない
レディースの浴衣は種類が多くて次から次へと好みの浴衣が見つかってしまうからだ
この際 私は似合いさえすれば何でもいいのだが古森が物凄くガチで考えている
特に水色に金魚柄の浴衣とピンクにレトロな花柄の浴衣で悩んでいるらしくてずっと唸っている
佐久早は疲れたみたいでベンチに座っている
「むりー！決めらんない！」
「じゃあこっちにしよう」
「待って！！こっちも捨てがたい…！」
この会話の繰り返し
かれこれ20分はこの状態だ
そろそろ私も疲れてきた
「他の人に選んでもらうよ」
「それいいね 誰に頼む？」
古森と趣味が合いそうな人は誰だろうかと考えた時にふと赤葦が浮かんだ
｢赤葦とか？｣と古森に言えば彼も納得したようで賛成してくれた
交換して１度も使ってこなかった赤葦の連絡先に電話をかける
２回コールが鳴った後 赤葦の声が聞こえた
『急にどうしたの？』
「浴衣を選んでほしくて…」
『浴衣？…あー 花火大会あるもんね』
「そう どっちがいいと思う？」
カメラ機能を発動させて浴衣を映す
｢古森くん面白いんだけど｣などと赤葦は本命の浴衣じゃないところを見て笑っている
古森も赤葦に褒められたことでまたふざけてカメラに写ろうとしてくる
疲れたから早く決めてくれと急かすとようやく赤葦は浴衣選びをしてくれた
『俺は＿＿＿＿＿＿＿』
結局 鶴の一声ならぬ赤葦の一声で苦戦していた浴衣選びはあっさりと終了した
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らおう - ほんと俺に面白かったです！！これからも頑張ってください！！ (2021年6月20日 17時) (
レス) id: 167c20847a (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - 稲荷崎のジャージって赤系の色だった気がするのですが… (2020年7月29日 20時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 46ページの鴎台の台が対になってますよ、！ (2020年5月3日 18時) (レス) id: 17d389d2ff (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしてます！ (2020年4月29日 9時) (レス) id: 204a8dc5ce (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 犬になりたいさん» ありがとうございます！やはり夢がある女の子はかっこいいですよね！更新頑張ります！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: f0730c5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年4月19日 21時
