1話 ページ2
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中学三年生
世にいう受験生の私はいつも通り授業を終え 塾に向かおうとしている時 顔を真っ赤にした担任に声をかけられた
「月躬弖 お前もヒーロー志望だよな！学力も個性も申し分ない！お前 雄英高校の推薦試験受けてみないか！？」
担任に進路指導室に呼び出されたかと思えば雄英高校への推薦試験を進められた
そろそろ言われると思っていたけれどまさか今日だとは思ってなかったから少し驚いた
「もちろんです 受けさせてください」
ヒーローを目指さない人間の方が珍しい今の社会であの有名な雄英高校へ推薦試験を受けられる人間は数少ない
個性に恵まれて少し頭がいいくらいでは雄英の推薦など受けられないのだ
私はこの日のために
雄英へ推薦で行くために
この不毛な毎日を過ごしてきたんだ
「お前なら必ず受かるよ 雄英高校に！」
熱意のある担任はクラス全員に平等に接しているが私には特別扱いをしている
理由は単純
雄英に受かる可能性が高いからだ
自分のクラスから雄英高校ヒーロー科を輩出しましたってだけでその教師も扱いが良くなる
今の社会はその程度なんだ
カリカリと音をたてながら担任は推薦状を書き綴っている
余程 嬉しかったのだろう
担任と話を終え教室に戻ると受験シーズンということもあり数名の生徒が教室に残って勉強していた
机を合わせて仲がいい者同士で勉強しているようだけれど私からしたらその勉強方法は果たして効果を生しているのか、と疑問に思う
勉強は1人でするものであり友達と話しながらするものではない
受験は団体戦だなんていうけれどそんなことはなくて実際は個人戦だ
より多くの人を蹴り落とした者が受かる
協力なんて必要ないんだ
「聞いた？月躬弖さん雄英の推薦試験受けるんだって！」
「そうなの！？まあ頭いいし個性にも恵まれてるから当然って感じだよね〜」
「雄英に推薦か〜 羨ましいわ〜！」
大して話したこともないようなクラスメイト達が私のことを噂する
これもいつものことだから気にしてない
大抵 私の噂話をする奴らは共通のことを言う
「でも… あんな無愛想な子がヒーローなんてなったとしても人気でないよね」
「それな！雄英行ったって友達なんか出来ないでしょ！」
「周りを見下してる感じするしね！」
腹立つけど彼女達が言っていることは間違っていないからしょうがない
私も結局その程度なんだ
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名無し - もうめちゃくちゃ好きです！！！！！（大声） (2020年3月2日 2時) (
レス) id: b192d8cc99 (このIDを非表示/違反報告)
朔月 - 夢主と轟が同率１位なら爆豪は三位になるのでは？ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
巻 - 夢主かわいいかよ (2020年2月23日 21時) (レス) id: b1b8613275 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» 暖かいコメントありがとうございます！夢主様がヒーローデビューするまでしっかりと見届けたいと思っているので続編ともに今後もご愛読よろしくお願いします！ (2020年2月15日 8時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 主ちゃんの派閥妹感すごいかわいいです…。頑張って強くなって、良いヒーローになってほしいです！更新頑張ってください。続きが楽しみです！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月9日 11時
