15話 ページ16
相澤side
今期入学生初のヒーロー基礎学
推薦入学者が2名と推薦試験不合格者が1名いるこのクラスは例外で21名編成となっている
推薦試験不合格者でありながら一般試験首席合格者である月躬弖A
今回のヒーロー基礎学で最注目人物といっても過言ではない
一般受験の時 あいつは開始3秒で会場にいた全ての仮想敵を倒した挙句 ごみ拾いをしていた
まるで推薦試験で不合格を突きつけた俺たち教師陣への当てつけのようにさえも思えた
彼女が星クジを引いて1人でバトルをしなければならなくなったのは本当に偶然だったけれども見物だった
普通に考えて1人で訓練に挑むは自分に有利であるチームを選択するのが妥当だろうけれど
あいつは入試次席である爆豪のチームを選択した
月躬弖が首席合格だと知らない生徒たちは不安そうな顔でモニターを見つめているが俺からしたら今年の一般入試ツートップの実力を測る最高の機会だった
結果を言えば月躬弖の勝利
圧倒的な勝ち方をしたわけではないけれど力量を上である男2人をあの時間で拘束するのはかなりのことだ
これは爆豪にも言えることだが学習能力が非常に高い
相手の攻撃を秒で習得してしまう
爆豪の罵詈雑言にも心を乱す様子もなく常に冷静な判断を続ける
気づいた頃にはもう遅い
まさにヒーローに向いている人間だ
訓練会場からモニタールームへ戻ってきた彼女のもとへ生徒たちが駆け寄る
「かっこよかったよAちゃん！！」
「首席合格ってすごすぎなんだけど！」
「さすがAさんですわ！」
賞賛の言葉に月躬弖は嬉しそうな様子
いつものどこか諦めたような目は今はしていない
月躬弖を見ているとパチっと目が合った
かと思えば俺の元へ向かってテチテチとやってくる月躬弖
「…なんだ？」
俺のすぐ前に立ち じっと見つめてきた
そして いたずらっ子のような笑みを浮かべた
「私を推薦試験で不合格にしたこと 後悔してくれましたか？」
やっぱりこいつは推薦試験を不合格させられたことを根に持っているようだった
「あぁ そうだな」
わしゃわしゃと頭を撫でれば｢やったね｣と嬉しそうに笑う月躬弖
あいつから全てが消え去ったあの日
悪夢のような現実を突きつけられたあの日のような絶望に染った瞳はもうしていない
「よかったな 月躬弖」
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名無し - もうめちゃくちゃ好きです！！！！！（大声） (2020年3月2日 2時) (
レス) id: b192d8cc99 (このIDを非表示/違反報告)
朔月 - 夢主と轟が同率１位なら爆豪は三位になるのでは？ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
巻 - 夢主かわいいかよ (2020年2月23日 21時) (レス) id: b1b8613275 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» 暖かいコメントありがとうございます！夢主様がヒーローデビューするまでしっかりと見届けたいと思っているので続編ともに今後もご愛読よろしくお願いします！ (2020年2月15日 8時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 主ちゃんの派閥妹感すごいかわいいです…。頑張って強くなって、良いヒーローになってほしいです！更新頑張ってください。続きが楽しみです！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月9日 11時
