放課後の出会いは唐突に。 (ページ9)

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その誰かに見られていることに私が気づいているはずもなく、

そのまま夕方頃までゲームをしたり、菓子パをしたりして遊んでいた。

そんな調子で楽しんでいたら、あっというまにお菓子やジュースが無くなってしまい、コンゴンズの誰か2人で買いに行くことになった。

じゃんけんをして負けたのは、私とロンジュン。

TN「お菓子いっぱいねー！！」

「テンオッパがお金出してくれるならね！」

TN「チョンロにでも頼みな笑」

「ロロたんには借りれないよ！笑」

TN「じゃあドヨンに後で請求しなくちゃ笑」

TN「行ってらっしゃい！」

「いってきます！」

ロンジュンと2人で外を出ると、もう春だけど、夕方だからか少し寒くて薄着で出てきたことに後悔してしまう。

『なに、寒いの？』

「うん、ちょっとね。」

「こういう時イケメンは上着貸すんだけど？」

『貸せって言ってんのかよ笑』

「あたり！」

ロンジュンは

仕方ないやつだなぁ、

なんて言いながらコートを脱いで貸してくれる。

なんだかんだ言いながら優しいのは、今日1日でよくわかった。

『ほら、俺のぬくもり付き笑笑』

「なにそれ笑」

ふざけながら、コートを着ると、ふわっとロンジュンの匂いがした。

香水なんかの作り物の匂いじゃない、優しい匂いがした。

私の大好きな匂いだったからか、

「ロンジュンのコート、いい匂いする...」

と、気がつけば無意識でそんなことを言っていた。

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