放課後の出会いは唐突に。 (ページ46)

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(《》表記は中国語です！)
Lay side

今僕の前では軽く修羅場が起きている。

原因は僕の隣の椅子に座っていて、よく分かっていない顔をしているキム Aさん。

まあ、彼女、英語選択しているから中国語の内容なんて分かんないよね。

YN《俺はAのこと好きだけど？》

RJ《はあ？お前今日来たばっかの転校生だろ、》

YN《Aに一目惚れした、悪い？》

RJ《悪い。Aは俺の。》

YN《付き合ってもないのによく言うね～》

横を見るとキム Aさんの頭がはてなマークでいっぱいだ。

「あの、イーシン先生…」

LY「ん、どうかした？」

「あの2人、すごく笑顔ですけど、なんか雰囲気悪くないですか、？」

あとたまに私の名前でてるし、

なんてブツブツ呟いている。

確かに笑顔で相手を罵りあって1人の女の子を取り合っているなんて、面白い現場。

LY「キムさん、2人が話している内容気になる？」

「はい、気になります！イーシン先生の美しさの秘訣の方が気になりますけど！」

LY「あの2人はねぇ、んー、お前あいつの何知ってんだよ、とか横顔が可愛い、とか話してるよ、」

「…推しの話でもしてるんですか？」

LY「まあそんな感じじゃない？」

「分かんないから先生の髪の毛で遊んでいいですか？」

LY「髪ちぎらなかったらいいよ～」

そう言うと、本当に僕の髪の毛で遊び始めた。

目の前で自分の取り合いされてるのに、気づかないなんて、面白い。

「にしてもロンジュンって中国語本当に上手なんですね～」

LY「うん、まあ、そうだろうね。」

「私なんてイーシン先生が教えてくれても絶対あんなにペラペラにならないですよ、」

「どうやって中国語勉強したんだろ、、」

…ん？もしかして、この子、何か勘違いしてる？

LY「キムさん、念の為聞くけど…ロンジュンくんって何人？」

「え、韓国人ですよね？」

…やっぱり。

僕が教えてあげようと、口を開きかけると、それよりも先にファンロンジュンくんが

RJ「A…マジで言ってる、？」

と、最高に驚いた顔をしてそう言った。

天然とかではないんだろうけど、

…結構馬鹿な子、好きになったんだね…。

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