放課後の出会いは唐突に。 (ページ13)

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コンビニを出た頃には、空もオレンジ色に染っていて、夕焼けが綺麗だった。

2人で荷物を持ちながらゆっくり歩く。

横のロンジュンを見ると、白髪に夕焼けが反射して、髪の毛がオレンジ色のように見える。

長いまつ毛も光がきらきら反射していて、その横顔はすごく綺麗だった。

『夕焼け綺麗だな。』

「みんなに見せてあげたいくらい綺麗。」

『みんなって？』

「ジェノとジェミンとドンヒョク。」

『あいつらには見せなくていーよ。』

「なんで？」

今日１日で分かるくらい仲がいいのに、なんでそんなこと言うんだろう。

そう思い、ロンジュンの顔をちらっと見るとロンジュンも私の方を見ていた。

『なんでって、知りたい？』

「うん。」

『俺とA、2人だけの思い出だから。』

その言葉を言う頃には、ロンジュンはもう前を向いていた。

少し呆気に取られたが、あのロンジュンがそんなことを言っていることが面白くて

「ロマンチスト...笑笑」

と、笑ってしまった。

『なんだよー笑』

『俺がロマンチストだったら悪いわけ？』

「いや、なんか面白くって笑」

『失礼だな。笑』

「ごめんごめん笑」

意外な彼の一面を知れたのも、2人だけの思い出なのかな。

そんなことを柄にもなく思ってしまった。

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