幼なじみ2

プロポーズ ページ37

ジャンフェス後すぐに出た報道も気にすることなく、また年末に向けて忙しくなるから、短いひとときをゆっくりとすごしていた。

ベットで背を向け連絡を確認している悠一に後ろから抱きついた。


中村『どうした？』


A『大きい背中だなって思ったら抱きつきたくなった』


中村『そっか』


A『安心するね。悠一の背中は』


中村『そうか？俺的にはAの顔が見れなくてもどかしいけど』


そう言うと体を捻って左手でAの頭を支え口付けた

顔を真っ赤にするAと、してやったと満悦の悠一。


A『ずるい...』


中村『満更でもないくせに』


自分の胸に抱き寄せる。


中村『A、あのさ急なんだけど俺の名前貰ってくれない？』


A『え？』


中村『こんなセリフ古いかもしれないけど…ゆっきー、結婚しよう』


びっくりして顔をあげようとするも強く抱き締められて動けない。


中村『前からずっと考えてた。けど、中々言う機会がなくて…っていうかどう伝えたらいいか分からなくてズルズル引きずってた。

記事も出てさ公になっちゃったし、背中を押してくれたのかなぁって。

まぁ記事にされたことは不快だけど…



氷崎Aさん。

悲しい思いも寂しい思いもさせてしまうかもしれないけど、それ以上に幸せにしてみせる。

それにもう俺Aしか見えてないんだわ。

最初で最後のプロポーズ受け取ってくれないかな』




返事がなく困っているとゆっきーが小さくふるえていた。思わず抱きしめていた手を緩め覗き込むと、涙を流しているゆっきーがいた。




A『ずっと悠一を好きで良かった...』


もう一度Aを強く抱き締めた。


中村『ゆっきー...絶対に俺が幸せにするから』


A『ありがとう。悠一』


中村『指輪は今度ゆっくり見に行こう。』


A『うん』


Aも悠一の背中に腕を回し強く抱き締めた。

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