ずっと寄り添って (ページ31)

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あさからページ31

朝八時。

久しぶりの一日オフの日。

だからベットでゴロゴロ…したい気分じゃない。

せっかくなんだからどっかに出かけたいじゃん？

だから彼にそう提案してるのに…

ゆっきー『ねぇ…今日何する？』

井ノ原『うん…』

ずっとこの調子。

ゆっきー『聞いてる？』

井ノ原『聞いてるよ』

ゆっきー『とりあえずご飯食べようよ』

井ノ原『お腹空いた…』

そういうくせに離れない。

ゆっきー『離れてくれないと食べれないでしょ？』

井ノ原『じゃあ…ゆっきー食べたい』

そう言って抱きしめる手を強くした。

だけど、そんな彼に私は少し怒り口調で答える。

だってのままだと埒が明かないからね。

ゆっきー『…よっちゃん。今何時だか分かってる？』

井ノ原『朝ごはんの時間』

ゆっきー『だよね。だから朝ごはん用意しよ』

井ノ原『…分かった。』

しぶしぶ離してくれたけど

ゆっきー『…っ』

不意に唇に温もりを感じた。

井ノ原『このぐらいいいでしょ？』

自慢げにいう彼に私は枕を投げた。