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特訓中 ページ10







逃げる野薔薇、追いかけるパンダ。

Aは、グラウンドで起きているそんな出来事を箒に跨り空を飛びながら笑って眺めていた。


何気なく棘と真希が待機している方を見ると、ちょうど恵がやってきたのが見える。




「遅えぞ恵。…何してた」

『全然来ないから心配してたんだけど』

「なんでもいいでしょう。…禪院先輩は、呪術師としてどんな人間を助けたいですか?」

「あ?」




Aは箒を降りて、棘から飲み物を受け取る。

そんな彼女をチラ見して、真希は恵に向き直った。




「別に私のおかげで誰が助かろうと知ったこっちゃねえよ。」

「聞かなきゃよかった…」

「ああ!?」

『まあまあ、真希…「伏黒〜〜!!!!」』




Aの言葉を遮ったのは、今現在パンダによって振り回されている(物理的)野薔薇。




「面接対策みたいな質疑応答してんじゃないわよ!交代!もう学ランはしんどい!かわいいジャージ買いに行かせろ!!!!」

『この間可愛いの見つけた!!おそろする!!!?』

「Aさんが言うなら間違いないです、私もそれにします〜〜!!!」



「…あの二人は何してるんですか?」

『受身の練習』

「高菜」

「お前ら近接弱っちいからな。次Aの番」




まさかの名前が飛び出してきて、野薔薇はAの方を向く。




「なんで?Aさん強いでしょ?」

『杖折れちゃった時用に…杖なしって難しくてさ、練習してるけど…』

「まあそれでも、杖があれば怖い物なし。麻痺させることも、金縛りも、妨害も破壊も自由自在。雪とかだって降らせられるしな。」

「雪!?」

メテオロジンクス(雪よ、降れ)…どう?どう野薔薇!』

「かっこいい…」





少量の雪を降らし、見事なドヤ顔を野薔薇に向けるAを見て真希は少し笑う。

Aは野薔薇にいいとこ見せるのに味しめてんのか、なんていうパンダに肘で攻撃していた。




「まずは、私らから一本とれ。話はそれからだ」




長い長い呪具を構えて、手のひらをくいくいっとする真希。

そんな彼女を半笑いで見つめる目が4つ。




『かっこいい…真希しか勝たん』

「しゃけ」

「お前らやめろ」

『見て棘、照れてる。可愛い』

「しゃけしゃけ!!」

「やめろって!!!」







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れもん - 好きです!(ゑ)更新待ってます!! (2021年4月23日 18時) (レス) id: 46613accf8 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - もち米の化身さん» すごく嬉しいですありがとうございます> <!飽きてなかったですか、よかったです笑  (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
もち米の化身 - 面白いですね!あと、飽きませんよ! (2021年3月21日 23時) (レス) id: 356bd7e73b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ムスメ3さん» 世界がガッツリ!ってわけではないです!呪文、出身校、家柄、両親の仕事ぐらいですかね。わかりづらかったらごめんなさい泣 (2021年2月14日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 初めましてこんばんはもしかしてハリ〇タの要素あり的な感じですか? (2021年2月14日 21時) (レス) id: 43c62374c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんなん | 作成日時:2021年2月6日 23時

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