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お昼過ぎ、Aはというとすでに任務を終わらせていた。
本来はもっと時間がかかるはずだったのだが、意外と呪霊が弱くて早く終わってしまったのだ。
と、いうことで。
『え、AKB劇場だ…!ガチじゃん!!!』
彼女は秋葉原に来ていた。
ただチョコを買うならきっと渋谷に行っただろうし、買い物をするなら彼女は新大久保か新宿に行っただろう。
なんで秋葉原に来たのか。そんなの答えは簡単だ。
電気屋に来るため。
きっと他のところでも変えたんだろうけれど、電気屋といえば秋葉原、みたいなイメージが彼女には染み付いていたのだ。
『…うーん、なんだろうな、何がいいのかな』
「何かお探しですか?」
電気屋の男性店員が彼女に話しかけた。
きっとイヤホンだったり、ちょっとゲームをしていればヘッドホンやマウスなどを買うんだろう、なんて思っていたその店員は、彼女の口から出てきた“欲しいもの“を聞いて目を丸くする。
「え、お一人でお持ち帰りされるんですか?」
『あ、いえ…車を呼んで帰ります』
「彼氏さんとお使いになられるんですか?」
『あ、違います。同級生と、後輩とあと先生と』
「学校でお使いになられるんですか!?」
『?はい』
見るからに高校生、そんな彼女が通っている学校の校則はどうなっているのか。
生徒だけでなく先生までも?そんなの大丈夫なのか…首を捻っていると、彼女が大きいその商品を一人で持ち始めたのが目に入る。
重そうにしているのでレジまで一緒に持っていき、無事お会計をした彼女を出口まで見送る。
「退学だけは気をつけてくださいね…」
『?ありがとうございます?』
やけに神妙な表情をしている彼を見て、Aは首を捻った。
そして、スマホを耳に当て補助監督へ車を要請する。
「怪我ですか!?大丈夫ですか?」
『あー、怪我じゃなくて…ちょっと荷物で』
「荷物?」
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れもん - 好きです!(ゑ)更新待ってます!! (2021年4月23日 18時) (レス) id: 46613accf8 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - もち米の化身さん» すごく嬉しいですありがとうございます> <!飽きてなかったですか、よかったです笑 (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
もち米の化身 - 面白いですね!あと、飽きませんよ! (2021年3月21日 23時) (レス) id: 356bd7e73b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ムスメ3さん» 世界がガッツリ!ってわけではないです!呪文、出身校、家柄、両親の仕事ぐらいですかね。わかりづらかったらごめんなさい泣 (2021年2月14日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 初めましてこんばんはもしかしてハリ〇タの要素あり的な感じですか? (2021年2月14日 21時) (レス) id: 43c62374c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんなん | 作成日時:2021年2月6日 23時