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『ねえ、ほんとに大丈夫？』
「やっぱ俺も行きますよ」
『いや、恵は病み上がりだから…』
「そうだよ、無理しないの」
でも虎杖は要監視でしょう？と問いかける恵。
そう、そこが引っかかっていたのだ。万が一のことを考えなければいけない存在なのだ。
『万が一宿儺出されちゃったら…』
「でもね、今回試されてるのは野薔薇の方だよ。」
『野薔薇の方？』
悠仁はイカれてるんだ。そう言う五条に、首をかしげたままのA。
「異形とはいえ生き物の形をしたものを…自分を殺そうとしてくるものを躊躇なく殺りに行く。恵みたいに昔から呪いに触れてきたわけでもなければ、Aみたいに不思議な出来事に慣れているわけでもない。普通の高校生活を送ってきた男の子が、だ」
『普通の高校生活…』
「才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず、志半ばで挫折した呪術師を恵も見たことあるでしょ？
今日は彼女のイカれっぷりを確かめたいのさ」
しばらくして、振動が聞こえてきたかと思えば建物から呪霊が飛び出してきた。
取り逃がしたのか、ただ単に吹っ飛ばしたのか…そんなことを考える一瞬もなしに、恵とAはそれぞれ構える。
「祓います」
『フリぺ…』
「待って」
しかし二人は五条によって止められた。
かと思えば、まるで遠隔操作されているかのように呪霊は攻撃されて、そして消えた。
「いいね、ちゃんとイカれてた」
『…よかった』
安堵の息を漏らす二人に、五条は優しそうな視線を向ける。
「A〜、先輩してんじゃん」
『ほんとに？嬉しい』
＿＿＿＿＿＿
もう日が暮れてきた。
呪霊に人質にされていた男の子を家まで送り届けたAと、そのほか二人は、野薔薇と悠仁と合流する。
「…今度こそ、飯行こうか」
「ビフテキ！」
「シースー！」
「まっかせなさい！Aと恵は？」
『私は…さっきから棘と真希からのLINEがすごいから帰るね』
「恵は？」
「…」
『…恵、みんな行っちゃうよ？スマホしすぎはよくないよ？』
「ちょ！」
じゃあねー！先輩またねー！！
なんて言ってくれるみんなを見ながら、にっこりとAは微笑んだ。
『先輩、だって』
なんとなくくすぐったくて、自然に笑みが溢れてきた。
皆と話したい。今寮で待ってくれているであろう、三人の大好きな仲間たちを思い浮かべてもう一度Aは笑った。
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れもん - 好きです！（ゑ）更新待ってます！！ (2021年4月23日 18時) (
レス) id: 46613accf8 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - もち米の化身さん» すごく嬉しいですありがとうございます> <！飽きてなかったですか、よかったです笑 (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
もち米の化身 - 面白いですね！あと、飽きませんよ！ (2021年3月21日 23時) (レス) id: 356bd7e73b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ムスメ3さん» 世界がガッツリ！ってわけではないです！呪文、出身校、家柄、両親の仕事ぐらいですかね。わかりづらかったらごめんなさい泣 (2021年2月14日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 初めましてこんばんはもしかしてハリ〇タの要素あり的な感じですか？ (2021年2月14日 21時) (レス) id: 43c62374c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年2月6日 23時
