大切な日 *K.M* ページ19
「A」『みやけ』
・
明日は彼の誕生日。
部屋も飾り付けして、料理も作って、
あとは彼の帰りを待つだけ!
「ちょっと休もうかな」
いつもより張り切って準備したもんだから、
ヘトヘトになってしまった。
『…、A…、?起きた?』
「んぅ…健くん…?」
『んふふ、起きた?』
あれ、?なんで健くんがいるの…?
えっと…確か健くんの誕生日を…、
「ああっ!!」
『おおどうしたの笑びっくりした〜』
「たんじょう、び…」
『ん?』
「健くんのお誕生日、お祝いしようとしたのに…」
『なぁんだそんなことか〜笑してくれてるじゃん』
「違うの…ちゃんと帰ってきて、おめでとう!って」
『サプライズするつもりだったの?』
「うん…でも張り切っちゃって…寝ちゃった…」
『ねえねえA』
「何?」
『今何時だと思う?』
そう言って彼は時計を指さした。
「11時…えっ!?まだ一日!?」
『間に合ってるよ!ほら、一番最初にお祝いして?』
両手を広げて構えてる彼に、
0:00ぴったりに飛びつく。
「健くん、」
『はーい』
「お誕生日おめでとう」
『ありがとう』
「ご飯、食べよ?」
『うん。あーAに1番に祝われるなんて幸せ者だな』
そういってふふっと笑う彼に、
また恋をしちゃうんだ。
・
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作者名:らん | 作成日時:2020年12月25日 17時