30.YOU ページ30
＊YOU
｢あ、森田さん！｣
事務所で見掛けた森田さんに駆け寄ると
｢あぁ。｣
………あれ？
なんか、いつもと違う……？
【何が】なんて聞かれたら困るけれど
なんとなく、いつもと違って感じた。
｢舞台の練習でスタジオ、使われるって聞いたんですけど、何時ごろ来ますか？｣
｢あぁ。んー、わかんねー。時間が空いたら来るから。｣
｢あー、そう、ですか。
あ、舞台、観に行きますからね！楽しみにしてます｣
｢……井ノ原くんと観に来んの？｣
｢え？｣
｢井ノ原くんと、来ればいいよ。
ラブストーリーだから、なんかいい雰囲気になるかもな｣
｢……え？｣
｢じゃあな｣
私の肩をトンと叩いて歩いていった。
………井ノ原くんと、来ればいいよ……
叩かれた肩に触れる
いつもなら、そんなことは言わないし
いつもなら、肩じゃなくて
頭を叩くのに……
その日から
森田さんが、少し前のように、また【兄】のようになった
……その理由も、なんとなくわかる気がした
たぶんあの【女のヒト】と会ってしまったから。
後悔している、彼はそう言った
だから、私は
【後悔しているならもういい気がします】
そう言ったけれど、
根が真面目な森田さんは、たぶんそんな自分も許せないでいるんだろう。
だから
【兄】の顔を見せる彼に対して、私もなにも言えなくて
彼が望むのなら
前のように接しよう。
そう、思った。
ーーーーー
｢Aー、帰るぞー｣
｢あ、待ってください！｣
｢今日はなに食べて帰る？｣
｢じゃあ、ラーメン食べたいです｣
｢あぁ、あそこ？｣
｢はい！｣
｢ほんと、好きだねー、あそこのラーメン｣
そんな会話をしながら当たり前のように井ノ原さんの車に乗り込む
森田さんとは、昔のように戻っていたけれど
何故か、井ノ原さんとは、一緒にいることが増えていた
だからって、
私たちが付き合っているとか、そんな事実はなくて
井ノ原さんが、私に【好き】だとか【付き合ってくれ】だとか
そう口にすることもないし
あれ以来、私に触れることもない。
それにもなんとなくの違和感はあるけど
それでもハッキリとはさせずに彼のそばにいた
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花那(プロフ) - 西鶴さん» イノッチ贔屓でしたか😆同じですね💚ここまでお付き合いありがとうございました😊またよろしくお願いします❤️ (2022年3月18日 19時) (
レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴(プロフ) - こんばんは。花那さんと同じくいのっち贔屓の私です。いのっちエンドも剛くんエンドも最高でした！そして完結おめでとうございます。気が早いですが次回作密かに楽しみにしてます❤︎ (2022年3月18日 17時) (レス) @page37 id: 6dde35b37e (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 西鶴さん» 返信遅くなってごめんなさい💦花那名義の方がなぜかコメント欄がエラーで返信出来ずなので、hana名義での返信です💦両パターンエンド進めておりますので、しばしドキドキしてお待ちを❤️💚 (2022年3月15日 17時) (レス) id: 9169b54294 (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - 栞さん» 教えていただきありがとうございます！！外し忘れてたですー💦💦 (2022年3月13日 3時) (レス) id: 0608de9584 (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - ひささん» いつも応援ありがとうございます！両パターン、いっちゃってみようと考えております😁ドキドキを提供出来るようガンバりますね💪 (2022年3月13日 3時) (レス) @page5 id: 0608de9584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花那 | 作成日時：2022年3月12日 13時
