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「何がいい?」



「じゃあ、コ、………

私もコーヒー、で。」




「え?コーヒー?」




「うん。先生と同じもので。」




「……ブラックだけど?」




「ブ!………ラックで大丈夫です。」




「ふーん。待ってて。」



先生が車を降りていった。





…………大人ぶった。




本当は、『ココア』って言おうと思った。



でも、その選択は完全に子どもな気がした。



ここまで、子どもっぽいところしか見せてないから…



なんとか、挽回したくて



無理した。



甘くたって、コーヒーなんて飲めないし



ブラックなんて、絶対に無理。



でも……



無理してでも、先生に良いとこを見せたかった。



コーヒーを飲むことが良いとこなのか、は謎だけれど。



ガチャ、



扉が開く音がして



「お帰りなさい!」



乗り込んできた先生に、笑顔でそう言った。



「………フッ、笑

ただいま。」



ふわりと笑った先生が、『ただいま』って言った


その『ただいま』に、キュンとした。



「はい、これ。」



目の前に出されたのは



コーヒー



…………




ではなく、




ココア。




「え?」



「……今日寒いからさ、甘いのが飲みたい気分に変わったんだよね。」



先生の手元にも、ココア



「………先生」




また……キュン、とした



私に合わせてくれたことなんて、すぐに分かって


やっぱり、すごくすごく、すごくすごく好きだと思った。



カシュッ、とプルタブを開けた先生が




一口、ココアを飲んで、一言呟いた。




「甘っ。」

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設定タグ:V6 , 坂本昌行 , 20thCentury   
作品ジャンル:恋愛
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花那(プロフ) - こずえさん» お読みいただきありがとうございます💙な、なんて偶然🙀言われた時はショックだったかもしれませんが、なんとも青春で素敵な思い出ですね💙 (2022年10月27日 7時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
こずえ(プロフ) - 💙推しなのでめちゃめちゃ嬉しいです!!そして実際高校3年生のとき担任の先生に恋してて「卒業してもずっと俺にとっては生徒だよ」って全く同じこと言われたことあったのでびっくりしました、、、笑笑 続きも楽しみにしてます! (2022年10月27日 5時) (レス) @page2 id: 14da1a9b2b (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - ぽんさん» お久しぶりです💙楽しんで頂けるよう頑張ります💙お楽しみに😍💙 (2022年10月23日 19時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 花那さん!お久しぶりです(*ˊ˘ˋ*)めっちゃ嬉しいです〜ワクワク楽しみです😍 (2022年10月23日 17時) (レス) @page7 id: 2c1a592c49 (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - ひささん» お待たせ致しました💙お待たせしてしまった分、楽しんで貰えるようがんばります☺️ (2022年10月23日 6時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花那 | 作成日時:2022年10月22日 17時

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