. ページ43
「いやー、この時期、文化祭の準備で使うでしょ？
だからね、大量に仕入れてんだよ。」
すごく得意気な本屋のおじさん。
「助かります。ありがとうございます」
先生が私の隣でそう言って笑う。
目の前に並べられた色とりどりのたっくさんのポスカ。
………全然売り切れてなかった
寧ろ、いつもよりもいっぱいあった。
………神様。
下らないことを願ったからですか？
下らないお願いするなよ、そう言っているのですか？
「………はぁ。」
見るからに落ち込んでいたであろう私のことを
ニヤニヤして、見てる先生。
「ほら、何色？」
「………ピンクと、紫」
「早く買って帰るぞ」
「…………うん。」
明らかに元気のない私を、ずーっとニヤニヤして見てくるから
「……買ってくるから先、戻っててください」
手でシッシとやってみた。
いつもの逆。
「はいはい 笑」
可笑しそうに笑った先生が歩いていった。
「すぐ無くなっちゃうから買い出しも大変でしょ、
他にいるものあったらおじちゃんいっぱい仕入れとくから言ってね」
レジで本屋のおじさんが、ニコニコとそんなことを言う。
優しさだと十分に分かっているけれど……
「………ありがとうございます
あれで、十分だと思います」
ぶっきらぼうに言ってしまった。
「そっかそっか！」と笑ったおじちゃんに
申し訳なくなった。
………拗ねた子どもみたいな自分に
ため息が溢れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花那(プロフ) - こずえさん» お読みいただきありがとうございます💙な、なんて偶然🙀言われた時はショックだったかもしれませんが、なんとも青春で素敵な思い出ですね💙 (2022年10月27日 7時) (
レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
こずえ(プロフ) - 💙推しなのでめちゃめちゃ嬉しいです！！そして実際高校3年生のとき担任の先生に恋してて「卒業してもずっと俺にとっては生徒だよ」って全く同じこと言われたことあったのでびっくりしました、、、笑笑 続きも楽しみにしてます！ (2022年10月27日 5時) (レス) @page2 id: 14da1a9b2b (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - ぽんさん» お久しぶりです💙楽しんで頂けるよう頑張ります💙お楽しみに😍💙 (2022年10月23日 19時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 花那さん！お久しぶりです(*ˊ˘ˋ*)めっちゃ嬉しいです〜ワクワク楽しみです😍 (2022年10月23日 17時) (レス) @page7 id: 2c1a592c49 (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - ひささん» お待たせ致しました💙お待たせしてしまった分、楽しんで貰えるようがんばります☺️ (2022年10月23日 6時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花那 | 作成日時：2022年10月22日 17時
