GUILTY #Masayuki

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「………」




「！」



突然頭が掴まれたと思ったら



グイッと、方向を変えられて、



先生の顔を見上げることになった。




「……なんて顔してんだ。」




「………っ、…」





無意識に、我慢していた涙。



喉の奥が、ギリギリ痛くて



……きっと、私は今



めちゃくちゃヒドイ顔、してる。




顔を背けたいのに、



それを許してくれない先生の手。



いつの間にか、私の頬をしっかりと挟んでた。



「………そんな顔するなら聞くなよ 笑」




「く、口が勝手に言ったんだもん。」




「ほぉー、言うことの聞かない口がいると大変ですねー？ 笑」




ムニムニ頬を潰されて



「やめれくらさい！」




「ハッハッハッハ！笑」



大口開けて笑う先生



その表情に、やっぱりときめく。




頬を挟む、その手のひらをぎゅっと掴んで





「先生は、小池先生が、好きなの？」




「…………」




「大人の、女だから？」




「…………」




「私が持ってないもの、持ってるから？」




「……持ってないものってなんだよ？笑」




「む、胸だってあんなにないし。

色気だって、ないし。」




「ぶっ、笑」



吹き出した先生。




「笑わないでよ！」




「あー…ごめん……」




「………あと、あとは……」




「小池先生とは、なんもないよ。」




「え？」




「昨日は、ただのパシり。」




「パシり？」




「俺と、小池先生が一番若いから。

買い出し、頼まれただけ。」




………買い出し……




「キ、キスは？」




「するわけないだろ 笑」




………な、なんだ………




そっか……




キス、してないのか……




ホッと、息を吐き出した私の顔を、覗き込むようにした先生。




「………安心した？」




ニヤリと口角を上げた先生に



「……安心、した。」




「笑」



ポンポン、と私の頭を撫でて



優しく笑う先生は




私のことを、





少しは好きでいてくれているのかな？

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