GUILTY #Masayuki

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「お待たせしました」


目の前に出された鮮やかな青色のカクテル。



「ありがとうございます」



一口、口に含むと



ライチの香りと、グレープフルーツの苦味が広がる。



お酒の度数としては、そんなに高くないから



適度に酔えて、丁度良い。



さらに、マスターが私好みに、苦味を少し足してくれているから


ここでしか味わえない特別感もあって、それもまた良い。



だから、お気に入り。




「……やっぱ、おいしい。」



微笑むと




「ありがとうございます」




博さんも、にこりと微笑んだ。




二口目を口にすると



コトン、と目の前に出された ポテトサラダ




「あ、ポテトサラダ！？好き！」




「良いじゃがいもが手に入ったんだぁー♪

感想だけ教えてくれれば、これは、サービスね！」




「え！？ほんと！？ありがとう！」




「感想は、レポート用紙２枚分でお願いしますね」



イタズラっぽく笑った博さんに




「えぇ？止めてー。レポートとか大学時代でもう終わりだよー！」




「はははは！」




笑いあっているところへ、




ギィッと、扉が開く音。




博さんが、「いらっしゃいませ」と扉の方へ視線を送ると




「あれ？久しぶり！」




とても嬉しそうに手を上げた。




「うん。久しぶり」




背後で聴こえた、低くて落ち着いた



聞き覚えのある声。




………え……？




その声に、




胸が"トクン"と反応した。

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