GUILTY #Masayuki

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「……はぁ、……見つけた。」




耳に入ってきた声が、




「え」




聞きなれた声だった。




顔を上げると




「さ、坂本先生？」




「………探した……はぁ。」




息を切らせて、私の隣に座り込んだ先生。



その額には、汗が流れていた……




「な、なんで？」



なんで、先生が、ここに……




「ここ、毎年うちの生徒が大量に来るらしいんだ。

で、見回りに駆り出されてたところに、

三浦たちに会ったんだよ。」




三浦とは、カズハのこと。




「そこで、アイツらに、Aがはぐれたから探してくれって。」




「………そ、そうだったんだ……」




「はぁ。……案外早く見つかってよかったよ。

無事？」



私の顔を見て、優しく笑った。



「……は、はい……」



……私の為に……



こんな、息を切らせて……



汗だくで……




先生の中で、私は生徒なのだから、きっと当たり前なことをしているだけ



そう思おうとしても……



この前も、こうやって私を追いかけてきてくれたのを思い出して



結局、キュンと胸が痛くなる。




………ほんと、困るよ。先生……




「あ、足。どうした？靴擦れ？」



足の怪我に気が付いた先生が、



私の足元にしゃがんだ。





「あ、履き慣れない草履で、歩き回ったから……」




「絆創膏は？」




「持ってなくて……」




「わかった。ちょっと待ってて。」




「え？」




すくっと立ち上がった先生




「ここにいろよ。すぐ、買ってきてやるから。」




「え？いや、大丈夫……」



大丈夫ですって言い終わらないうちに、また走っていった。



その後ろ姿に、もっともっとキュンとした。





………こんなの、ムリだよ。




………やっぱり、好きだと思っちゃうよ。

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