ー ページ39
「うん。こっちのことは気にすんな。
お前なんかいなくても、全然平気だから。笑
………余計なこと言うと戻ってきた時、ぶん殴るぞ 笑
おぅ。早く治せよ。
あぁ。伝えとく。はいはい。じゃあな。」
車を走らせて、少しした頃に掛かってきた深谷さんからの電話
それに、いつもの調子で出た剛さん。
その声を聞きながら、
あぁ、よかった。いい関係を築けていたんだなって
ホッとしてた。
「……深谷が、お前によろしくって。」
電話を切った剛さんが私にそう言った
「あ、とんでもないです……。
あの……なんか…深谷さんと、仲良くやられてたみたいでホッとしました」
「は?仲良くってなんだよ
ガキじゃねーんだから。笑」
「あぁ、そうですよね 笑
ごめんなさい」
「でも、アイツ、うるせーんだよな。」
ブツブツ文句のようなことを言いながらも、どこか楽しそうな声色。
「ふふ。よかったです。楽しそうで」
私が笑うと
「……お前、ちゃんと話し聞いてたのかよ?
楽しかねーわ。」
そう言いながらも、口角が上がってる剛さん
「ふふ。はい。 笑」
「………あー、お前は?人事で何してたの?」
少し気まずくなったのか、話題を変えた剛さん
「そうですねー、分かりやすいところでいくなら
新人マネージャーたちの研修をしたりしてました
あ、長野さんの新人マネージャーちゃんは、私が研修したんですよ。
働きぶりはどうでした?」
「………見てねーから、わかんねー。」
「えぇ?見ててあげてくださいよ」
「長野くんのマネージャーになんか、興味ねーもん。」
腕組みして、窓の外に視線を移した剛さん
「あぁ、剛さんは、基本的に人に興味がないですもんね。笑」
「んー、そんなことねーけど。」
「そんなこと、ありますー」
「………興味、持ったやつにはとことん興味持つけど。」
「え?」
「………お前とか。」
ミラー越しに目があって、また跳ねる私の心臓。
………お前、とか……
あぁ、もう。
……また、そうやって……
そうやって……
21人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花那(プロフ) - ひささん» 癒しと言って頂けてとても光栄です🥰私の中で、❤️くんは分かりにくい優しさに溢れた人ってイメージで、それがちゃんと出せているようで、とてもうれしいです😊お互いバタバタの夏休み、がんばりましょう 笑 (2022年7月31日 15時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 剛くん優しい☺️剛くんの優しさがとてもあたたかくて、自分も人に対してこうありたいなと思います☺️夏休み、忙しいですね💦私も毎日バタバタです😅そんな中、花那さんの物語りが癒しです☺️次の章も楽しみにしてます! (2022年7月31日 13時) (レス) @page49 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - ひささん» いつもありがとうございます😊そうなんです。今回は少し違うパターンで迷いながら進んでおります。色んな答えがあってもいいのかな…とか。どんな展開になっていくのか楽しみにしていてください❤️ (2022年7月20日 0時) (レス) @page27 id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 今回は今までとは少し違うGUILTYシリーズですね!いつもの切なさもありますが、その先の幸せももしかしたらあるのかな?っと思っちゃいます。そこが剛くんの純粋で真っ直ぐな内面と綺麗にマッチしていて、とても好きです☺️また明日も楽しみに待ってます! (2022年7月19日 23時) (レス) @page27 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花那 | 作成日時:2022年7月11日 14時