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その日も遅く帰ってきたユウトくんに




「ユウトくん、明日の夜は何か食べに行かない?」



そう声をかけた。




「あぁ。」





スマホを弄りながら、何かを考えるようしてから私に返事をした彼。





「……明日も、遅い?」




「いや、たまには……行こうか。」




そう言って笑ってくれた。




私からの歩み寄り。



彼も、歩み寄ろうとしてくれてる。




きっと、大丈夫。



この溝は、埋まっていく。




「明日、仕事帰りに迎えに行くよ」



ユウトくんが、チラッと私を見て口角をあげる



「え?本当?

17時半には、終わると思うけど……」




「ちょっと待たせるかもしれないけど、事務所まで行く。」




「ありがとう」



きっと、大丈夫。




きっと……。




次の日の仕事終わり。




約束通り迎えに来てくれたユウトくんの車に乗り込む




「おまたせ」




「ううん。私もちょうど来たとこ」




「なに食べる?」




「ユウトくんが食べたいものでいいよ」




そんな普通の会話をする




思えば、こんなことも今までなかった。




本当に私は、剛さん一色の生活だったんだなと改めて感じて



そして、ユウトくんに対して



罪悪感にも、似たようなものが込み上げた。




シフトレバーを握るユウトくんの手に、ソッと触れてみたら




「……なに?」




少し、冷たくそう言われた。




「……手、繋ぎたいな…って。」




「……運転しにくいから」




「…………」




………これは、きっと私が撒いた種。




結婚してからずっと、彼を蔑ろにしていた私への罰。




それを受けながらも


彼との未来を幸せなものにしようと、必死。




…………とにかく、必死。

ー→←Contradiction... Your Side Story



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設定タグ:V6 , ComingCentury , 森田剛   
作品ジャンル:恋愛
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花那(プロフ) - ひささん» 癒しと言って頂けてとても光栄です🥰私の中で、❤️くんは分かりにくい優しさに溢れた人ってイメージで、それがちゃんと出せているようで、とてもうれしいです😊お互いバタバタの夏休み、がんばりましょう 笑 (2022年7月31日 15時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 剛くん優しい☺️剛くんの優しさがとてもあたたかくて、自分も人に対してこうありたいなと思います☺️夏休み、忙しいですね💦私も毎日バタバタです😅そんな中、花那さんの物語りが癒しです☺️次の章も楽しみにしてます! (2022年7月31日 13時) (レス) @page49 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - ひささん» いつもありがとうございます😊そうなんです。今回は少し違うパターンで迷いながら進んでおります。色んな答えがあってもいいのかな…とか。どんな展開になっていくのか楽しみにしていてください❤️ (2022年7月20日 0時) (レス) @page27 id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 今回は今までとは少し違うGUILTYシリーズですね!いつもの切なさもありますが、その先の幸せももしかしたらあるのかな?っと思っちゃいます。そこが剛くんの純粋で真っ直ぐな内面と綺麗にマッチしていて、とても好きです☺️また明日も楽しみに待ってます! (2022年7月19日 23時) (レス) @page27 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花那 | 作成日時:2022年7月11日 14時

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