【twst】忠犬先生は今日も元気。【男主】

撤退 ページ49

そろそろ引き上げるか。と思っていれば監督生が珍しく眉間にシワを寄せて声を上げた。
その声にジャックも重ねて自分の寮生、しかも上級生に文句をつけた。
……度胸あるなあ…

レオナ「まぁもういい。飽きた。」

レオナがそういうと上級生達は口々に文句を言いながら引き上げて行った。

ユウ「……ありがとう、ございます。先生も…」

ケイト「あはは、かっこ悪いところ見られちゃったね。」

へとへとになりながらもう帰るか。とジャックにお礼を言ってサバナクローを後にした。

『久しぶりの運動は気分がいい…よく眠れそうだな。』

エース「あんなにぼろ負けしたのによくそんなこと言えるよねー…」

腰を捻ればボキボキと関節が鳴る。
話題はいつの間にか俺の話になっていたようで

ケイト「にしても凄いよねー、Aちゃん先生だけがダンチだから俺達なんて足元にも及ばないって感じ。」

デュース「確かに、あのロングシュート止めるガッツは尊敬します！」

謙遜の言葉を出そうとしたがグリムが脳天気な声で被せてきて

グリム「犬はディスクを追うのが好きだってクルーウェルも言ってたんだゾ！」

「「ﾌﾞｯ」」

な、な！？猫に犬だとバカにされた……？？
それに今こいつら吹き出して……！！

『なｯ！！貴様ら、この俺をバカにして…！！』

グリム「本当のことを言ったまでなんだゾ！それよりも、クルーウェルの話を覚えていたことを褒めて欲しいんだゾ！」

まるで兄さんの話が面白くないみたいな言い方を…

ケイト「ま、まぁまぁ、A先生、そう怒らないでー…」

『怒ってはない！！！』

ケイト「そ、そう？」

エース(扱いずれーーーー…！！！)

怒ってはないんだ…全く……俺は犬かもしれないが、兄さん以外に犬扱いされるのは嫌だ、指を噛みちぎってやりたいほどに。

『…ほら、寮に着いたぞ。早く中に入らなければリドルに首を跳ねられても文句はいえないぞ。』

ハーツラビュルの3人はそれもそうか。といそいそと寮の中へと入っていった。



ユウ「…ありがとうございました。」

『…別に、俺は昔からの友人の願いを聞き届けたまでだ…』

ユウ「凄い先生かっこよかったですよ！それにたまに見せる犬歯が最高に……好き……」

『お、おう…？』

オンボロ寮に送るまでに監督生が俺の事を熱心に語るものだから少し恥ずかしくも、あまりの熱に引いてしまっている。

ユウ「じゃあまた明日！気をつけて帰ってくださいね！」

手を振り返して部屋へと戻った

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