【twst】忠犬先生は今日も元気。【男主】

事情聴取 ページ47

鏡舎から出てまず何処にいるかを考える。
……ここの学園は広いからな…歩いて探していても見つからなさそうだ…
……仕方ない。魔法を使うか。

索敵の時などに探知魔法。脱獄者が出た時などの為に習得させられた。
………中庭…だが人が多い。なんだ？早速アクシデントか？
そう思い、急ぎ足で中庭へと向かった。

ジェイド「スパイ行為を見逃す訳にはいきませんねぇ……」

あぁ、やっぱりか…あの双子は鋭いからすぐに気が付かれる…
しかもどう見ても怪しいしな…全く、止めるか……

『ジェイド、フロイド。探していたぞ。』

エース「げぇ！このタイミングで先生までお出ましかよ…！」

別に俺はお前達の手伝いをしに来たんだがな…

ジェイド「おや、A先生ではないですか。何故私たちを探していたんですか？」

『アズールが探していたぞ。そろそろラウンジの開店時間だろう。早く行ってやった方がいいんじゃないか？』

そういえばそうですね…とジェイドは教えてくれてありがとう。と礼をして鏡舎の方へと向かった。
…フロイドは俺に飴を投げてからゆるゆると手を振ってジェイドの後を追った。

『………ふむ。あながち予想は間違っていなかったか。』

ケイト「Aちゃん、もしかしてオレらの事助けてくれたカンジ？」

ケイトの声に振り返ればさっきトレイから聞いたメンバーが揃っていた。

『あぁ、どうせ学園長に押し付けられた事件でも解決してるのではないかと思ってな。』

ちらりと監督生の方を見ればビクリと肩を跳ねさせて硬直した。

『ふふ、対価は必要ないから安心しろ。
そう子犬の様に怯えずとも…俺は信用ならないか？』

グリム「おぉー！タダで味方が着くってのはいい事なんだゾ！コイツが居れば犯人なんてちょちょいのちょいだ！早速次の所へ向かうんだゾ！」

リドル「A先生が着いてくれるなら良かった。僕はそろそろ寮へ戻ります。違反者が居ないかチェックをするので。」

変わらないな。グリムが言うが結構丸くなったことは見て分かる。
なんだかんだ話しながら、鏡舎へと足を運んだ。

ケイト「サバナクローに行くよ。」

そう言い次々と鏡を潜っていく後を追う。

『……俺は目立つから姿をくらますぞ。近くにはいるから安心しろ。』

くるりと方向を変えて少し離れたところから見守る。
…次はジャックに話しかけるみたいだ。

そっと木の影に隠れて様子を伺うことにした。

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