【twst】忠犬先生は今日も元気。【男主】

頼み事 ページ46

トレイが怪我をした。という話を聞きつけ、見舞いにと購買で買ったお菓子を手にハーツラビュルへと向かった。

『調子はどうだ？足は痛まないか？』

トレイ「あぁ、来てくれたのか。足も痛まないし特に不便もない。心配しなくて大丈夫だぞ。」

ベッドに横たわる人間にそんなことを言われてもなかなか納得できないが…
大きなベットの脇に座ってトレイの手を握る。

『……無理はするな。』

トレイ「分かってるよ。大丈夫だ。
それより、俺になにか渡したいものでもあるんじゃないか？」

トレイの言葉にハッとする。
そういえばお菓子を持ってきたんだった。すっかり忘れてしまっていた。

『これは手土産だ。何か食べたいものとかがあれば言ってくれ、すぐ買ってくる。』

トレイ「ありがとう。特に何も大丈夫だ。」

トレイは袋の中を覗き込んでこちらににっぱりと笑うと離れた手をまた繋いだ。

トレイ「……いや、1つお願いがある。」

少し悩むような表情を見せてトレイは少しずつ言葉をひねり出している。

トレイ「監督生と…エース、デュース。それからケイトとリドル。何かを探っているようだった。俺には言えないみたいだが…
なんだか、少し気にかかる…あいつらの後を付けて様子を見ててくれないか？

あぁ、時間が空いてたら。でいいんだ。」

何かを探っている……もしや、朝学園長が言ってた不可解な怪我人が増えている。という話だろうか？
監督生が関与しているとなると有り得そうだが…

『…分かった。俺にも少し心当たりがある。手助けをしよう。』

早速向かうか。と立ち上がれば手を引かれる。

『…？他になにか…』

トレイ「頼んだ。A。」

ぎゅっと強く手を握られる。
……本当にトレイは仲間思いだな…

『あぁ、何かあったら連絡してくれ。』

そう言ってハーツラビュルを後にした。

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