【twst】忠犬先生は今日も元気。【男主】

制服 2 ページ31

『……わざわざ俺の様子を見に来たのか？』

ユウ「ぁ…先生、大丈夫ですか…目、もう………」

暗い顔をする監督生の顔をぺちりと掌で挟む。

『3日で治るそうだ。きっと傷も残らない。
安心しろ、事故なんていつでも起こることだ。ただ、次は気をつけろ。』

そういえば監督生は泣きそうな顔をしてこちらを見たかと思えば俺に飛びついてきた。

『っと、こら、装飾が多くて痛いだろうに。』

ぐずぐずと鼻を鳴らして抱きつく監督生の頭を撫でてやる。
そうすれば監督生は離れていって俺の顔を改めて見る。

ユウ「かっこいい…がっこ"いいよ"ぉ"！」

『はは、ありがとう。』

口輪えっちぃ…背が高い"ぃ"…と口走る監督生に苦笑いが溢れる。
すると首に何かをかけられて後ろを振り向く。

デイヴィス「確かに悪い虫が着きそうだ。クルーウェル様特性の首輪をお前にくれてやろう。喜べA。」

『ぅえ…………ｷｬｳﾝｯ！…肩こりが酷くなる…』

ガックリと項垂れてると兄さんは嬉しそうに笑いながら医務室を出ていった。

『口輪はせめて外そう…』

そう外していると監督生はいかにも残念。という顔をする。

『…はぁ、わかった。せめて首にかけておく。肩こりが酷くなったら肩をもんでもらうからな！』

ユウ「是非揉ませて頂きます…」

そろそろ鐘が鳴る。というデュースの声に監督生は俺に背を向けて扉へと歩き出す。

ユウ「先生、とっても素敵です！あと、本当にありがとうございました！」

そう笑って扉が閉じた。
……ふふ、やっぱり。監督生は笑っていた方がいいじゃないか。

笑顔を思い浮かべながら、次の時間の荷物を取りに職員室へと転移する。

トレイン「ほう、悪くないな。」

荷物をまとめている間にトレイン先生がそう言って下さった。

『えへへ、そう言われると嬉しいです。』

トレイン「教え子の立派な姿を見れて喜ばない教師は居ないさ。」

そう言ってトレイン先生は俺の肩をぽんぽん。と叩いてから職員室を出ていかれた。

……今のカッコいい……俺もいつかあんな事言ってみたい…！

そんなことを考えていたら、鐘が鳴り、大急ぎで荷物を確認し、転移魔法を発動した。

心配→←制服 1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す