【ONEPIECE】鎧を纏う3【男主】 (ページ8)

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得意ページ8

イッショウさんとサボの戦いを見送った後、俺は街に放たれた動物たちを宥める役を買っていた。
…前にもこんなことしたな。なんて思いつつ、動物の気を鎮めさせる。

そろそろイッショウさんが戻ってくる頃だろう。ドフラミンゴの幹部たちの気配も少し減っている気がする。
炎で崩れる瓦礫の下敷きになりそうになっている人を寸でのところで助け出す。

「ありがとうございます…A中将！」

『…怪我があればあっちで手当もしてくれるッスよ。とりあえず安全なところに。』

安全なところなんて最早ないだろうが。そう空を切り分ける糸を見ながらどう動くか考える。

「至急、A中将応答を。」

『こちらA・パシヴァール、要件を。』

でんでん虫での連絡で、住民たちを１箇所に集めろとのイッショウさんからの指示だと言う。了解し、即時住民の誘導を始めた。

またなんだかゴーレムみたいなのが闊歩しているな。
いや、さっきは這いずっていただけか。
にしても、一歩踏み出すだけで地面が波打つ。前の拳が地に触れた時と同じくらいだ。

不安そうに住民たちは巨像を眺めている。

『急いで！避難すれば私たち海軍があなたがたを守ることが出来る！』

そう目いっぱいに声を張れば、住民はバタバタと走り始めた。
見聞色の覇気でこの後の情景が少しだけ見えた。海兵たちが大砲を打つつもりだ。無意味だと言うのに…！

壊滅をさせんがために走り始めたが、声をかけられる。

『今は…！』

ゾロ「おいお前！なんだったか、いいからお前！なんか飛び道具的な技持ってねぇか！」

『…？あるけど…』

そう言えばゾロはニヤリと笑い、じゃあ…と口を開いた。

…全く、おかげで市民たちが…
多くが助かっていることを願いつつ、槍を持つ。
どくん、どくんと脈打つように一層大きさを強めていく槍。

ゾロ「アイツ、戦意のねェ奴らばっか狙いやがって！」

『いいかい、1、2の3で行くからね。上手く飛び乗るんだよ。』

ゾロは分かってる。というようにジャンプをできるよう少し膝を曲げた。

『…いち、にのッ！さぁんｯｯ！！！！！』

巨像の腰目掛けて槍を投げる。
俺の投げた槍は途中でゾロの踏み台になりそのまま弧を描いて落ちてゆく。
ゾロの攻撃が決まった。上半身と下半身が真っ二つに両断され、ピーカと呼ばれる幹部を追い詰めていく。更に上半身を縦に割る。

ガラガラと落ちていく瓦礫を飛んで移動していくゾロ。