【ONEPIECE】鎧を纏う3【男主】 (ページ3)

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歩き始めたイッショウさんにメイナード先輩があとから追いかけて、なにやら話をしているようだった。

…聞くに、イッショウさんは、世界政府や海軍が、この国の現状に目を瞑っていた事に立腹しているようだった。
たしかに。こんな酷い有り様だった国、俺も知らなかった。丁寧に隠蔽されていたのだと思うと、とても腸が煮えくり返る気持ちだ。

暫くイッショウさんの背をおっていれば、何やら立ち止まったので、追いつこうと走る。
…あれは、ルフィとゾロ、トラファルガーか…
奥にはドフラミンゴファミリーと呼ばれる幹部格も見えた。

ルフィ「俺はドフラミンゴをぶっ飛ばしに行くんだ！そこをどけ！」

イッショウ「威勢だけはいいようで。だが、ここを退く訳にはいかねぇ。」

一触即の発雰囲気。そして激突。
…こんなこと、している場合じゃないはずだが。

『…止めた方がいいよ』

そう口パクでゾロ…トラファルガーは今動けなさそうなのでゾロのみに伝える。
…そもそも口パクが伝わらなかったらしい。

ルフィ「俺の邪魔をするな！！」

ルフィがイッショウさんの能力を避けた。そしてゾロが斬りかかってくる。
…しかし相手は大将だ。

小競り合いをしているところで、轟音がひびき、一度休戦へ。
…音のする方を見てみれば、大きな人影がうつる。

『…まるでゴーレムだな。』

街を飲み込み、自らの体を構築させる様を見て、一同唖然としていた。
…どうやら他の住民や麦わら達は知っているらしい。つまり、悪魔の実の能力者というわけだ。

ルフィ「ぶっ、ふはははははは！！！声！！高ッけェ！！！！」

…予想より甲高い声で喋る相手に、大爆笑のルフィ。

ピーカ「…麦わら！」

……あ…うーん、あれは怒ってる。

一斉に逃げろ逃げろと声を上げて走り出す。
だが、拳が地面に触れたのだろう。地面は波打ち、もの凄い土煙に、人はおろか建物まで巻き上げられていた。

『い"っ……たた…。随分飛んだ…』

イッショウ「大丈夫ですかい、Aさん。」

そう手を差し伸べられ、素直に握れば立たせてもらう。
…随分、街が荒れている。これで何人の人間が…いや、やめよう。
未だ堂々と立っているあの大きな人影。また暴れられたら…

『…ありがとうございます。』

思考に蓋をして、手を借りて立ち上がった。
…ルフィ達、大丈夫だといいが。ルフィはゴムだから打撃には強いと思うが、心配なのは身動きの取れないトラファルガーと生身のゾロだ…どうか無事で。