【ONEPIECE】鎧を纏う3【男主】 (ページ19)

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世界会議ページ19

世界会議直前、四皇ビッグマムの統べる万国にてビッグマムの暗殺未遂をルフィたちが起こしたと書かれた新聞が出た。
ドレスローザの1件からまだそこまで経っていないのにこんな大事にまた関わっている。ルフィはいつも渦中に居る。

「パシヴァール中将！」

…世界中の王族を迎えるため、海軍の忙しさはMAXを迎えていた。

『…あぁ、今すぐ。』

そう言って立ち上がり、ゆっくりと自分の船に乗り込む。
俺が護衛するのは自らの国であるブリテン島の王であるアーサー王の乗る船だ。そろそろ、落ち合う予定の島に到着するようで、接近の知らせが届いた。

上陸し、海を眺める。ブリテン島は比較的大きな島なのだと、今まで海軍で生活してきて実感した。自然が豊かで美しい景色、美しい街並み。それを守るために俺達円卓の騎士は存在する。

…その広大な土地を統治するほどの我らが騎士王の実力。

『…来たか。』

静かな海を割って進む大きな船。今回のために新調したのだろうか。全く見たことの無い船だ。
…いや、俺は20年以上も席を外していたのだ、見覚えのない船の1隻くらいあってもおかしくはないか。

『…王がお見えだ。あまり驚かないでくれ。』

その言葉に俺の部下はピシッと背筋をのばした。
今まで感じたことの無い緊張を感じる。それもそうか、今から見えるのは彼らからしてみれば全く素性の分からない国の王なのだ。しかも騎士社会の王と言う。どれだけ横暴なのか…そう思って恐怖しているのだろう。

「…パーシヴァル卿！久しいな、ますます逞しくなったようで何よりだ！」

『ガヴェイン卿ッスか。そちらも変わりなさそうで何よりだ。護衛は卿だけか？』

「私もいる。」

そう言ってドアを潜って来たのは長身でいて目を見張るほどの美丈夫。円卓最強の男ランスロットだった。

『…卿らが護衛ッスか。この上ない。』

ガヴェイン「パーシヴァル卿も加わればもはや我らに敵はないだろう！はっはっは！久しぶりに特訓でもしようか！」

そう肩を組んでくるガヴェイン卿にピシャリと冷水のような声がかかる。

「…遊びに来たのではないぞ、ガヴェイン卿。」

部下達がざわめき出す。姿を現しただけなのにこの威圧感。この威圧感は正しく王としてのあるべき姿。素晴らしき我が騎士王。外界で言う覇王色も別格、もはや溢れだしている。

『…また後でッス、ガヴェイン卿。
王よ、これから世界会議の開催地へと向かうッスよ。』

アーサー「頼みましたよパーシヴァル卿。」