頂上戦争：エース救出 ページ10
この地が揺れるほどの海賊たちの大歓声。
海軍たちは唖然として煙立つ方を眺めていた。
いますぐ止めろ！と言う声も炎が燃え上がる音で掻き消される。
さすが兄弟。というような連携で次々と海兵がなぎ倒されていく。
…これは将校程度の実力では止められないな…
そう思った矢先、大将青キジが2人の前に立ちはだかる。
火と氷ならどっちが強いのか…結果は相殺。青キジの氷は溶け、炎も消える。
大将の能力が効かないのに…と目に見えて海兵たちの士気が下がる。
ガタガタと震える地面に何かと思えば、地面をパドル船が走っているじゃないか。無茶な事を…
その騒ぎに紛れてマルコに鍵を渡しに行く。
マルコ「早くこの錠を外せよい！！」
『…海兵にそれを言っちゃう？』
驚いた顔のマルコにしゃがんで錠を外す。
その間、白ひげはパドル船を片手で止め、スクアードに説教を1つしたところで…最後の船長命令が下される。
白ひげ「おめぇらと俺はここで別れる。全員、無事に生きて、新世界へ帰還しろ！！！」
ここで死ぬ気かという声に、白ひげは新時代に乗り込む船はない。と言い放ち、今までのどの能力よりも大きな能力を発動させた。
『…早く行って。君は船長命令なんだろう？私は海賊に手を貸しているのをバレしまえば厄介だ。』
マルコの背中を押してさっさと踵を返す。
…白ひげらしい最後ではある。
白ひげ「ケリをつけようぜ、海軍！！」
島ごと潰すつもりなのだろう。酷い地響きだ。
白ひげを討ち取れ！と銃を放つも意味はなし。
涙ながらに撤退していく海賊たち。船まで出ていこうとしている。
白ひげの周りを、炎が覆う。
きっとエースだ。白ひげの覚悟を無為にするつもりは無さそうだが…最後の別れだろう。
船に走る海賊らに大将赤犬は語りかける。
そして…大きな煽りを入れたことでエースの足が止まる。
勝手に言わせておけばいい。というほかの海賊たちの制止を聞かずに、エースは赤犬に食ってかかる。
…これも赤犬の策のうちだろう。
奥歯をかみ締めて耐える白ひげ側の海賊たちに、赤犬はつらつらと言葉。述べている。
エースは炎をメラメラと立ち上げながら立ち向かう。赤犬は右腕をゴポゴポとマグマに変えながら、相手になる。
炎とマグマの拳がぶつかり、炎は打ち消され、エースが吹き飛ぶ。
『ここまで差が出るとは。』
エースの火に対して赤犬はマグマ。2人の能力は上下関係があると言える。
サカズキ「よう見ちょれ。」
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作者名：みるつき | 作成日時：2022年9月27日 7時
