【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ45)

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メラメラの実ページ45

あれから2年が経って、麦わらの一味の再集結の記事を片手にエースと笑っていた。

『大変だった…いや、これからも大変になるんスけど。』

エース「本当だな。この2年、お前は特に大変そうだった。」

そう2人で酒を酌み交わしたのもつい先日の話で…
次々と変化する世界情勢に、忙しなく働いていた。
今は、大将藤虎と共に軍艦に乗り込んでいた。
……あまり、藤虎大将。イッショウさんとはお話したことがなく、この移動期間で少しお近付きになれれば。と思っている。

「この船には名高い海兵A・パシヴァール中将が乗ってると聞きやした。あっしはその方とお話したことがありゃせんので…誰か紹介してはくれはしませんかねェ。」

そんな声が耳に入る。どうやら藤虎大将の管轄の部下を集めた会議中のようだった。俺は聞いてないのだが…

『…俺がそのA・パシヴァールッスよ。こんにちは藤虎大将。会議があるとは知らず、ふらついていました。偶然居合わせることが出来て良かった。』

イッショウ「…ほう、アンタが。こちらこそ手配が行き届いてなかったようで、申し訳ありやあせん。」

海兵たちが開けた道を通って目の前に立つ。
…聞いてはいたが、本当に見えていないのか。座っているその人と俺の目線は同じくらいだ。

『…いえ。俺も藤虎大将とは親交を深めたく。
それに…どうやら俺たちは』

イッショウ「大方おなじ部類の正義を掲げているそうで。」

そう、イッショウさんとは掲げている正義が近しい。
違うところは俺の方が圧倒的に身内に弱い。そして露骨に肩入れをしている。ことくらいだろう。

『…まぁ、そうですね。
相対はしませんが。完全一致でもない。しかしこの海軍では少数派です。互いに仲良くしたいところですね。』

手を差し出すが、特に動きはなし。…気づいてないのか。
失礼。と一言断りを入れて握手をする。

イッショウ「あぁ、すいやせん。」

『いえ、あ。イッショウさんの手って暖かいッスね！』

そう笑えば、イッショウもクシャりと笑い、俺の手を両手でつつみ、優しく撫でてくれた。

イッショウ「…アンタの手もあったけぇでしょうに。きっと笑う顔もさぞ暖かいんでしょう。アンタの話、良かったらたんと聞かせてくれやしませんか。」

『…構いませんよ。お茶でも用意します。ゆっくり話しましょう。』

………お茶を用意し、イッショウさんとはしばらくお話をした。
想像よりも意気投合し、結構仲良くなれた。