【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ21)

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そんな思い出話に近い話を赤髪海賊団とエースはまじまじと聞き入っていた。

『……それ以上も以下もないッスよ？』

そう告げれば、皆緊張の糸が解けたかのように動きが柔らかくなっていく。

エース「すげぇな、騎士だなんて。しかも王も騎士なんだろ？一体どんな国になるんだか…」

いつの間にか起きて食事を再開しているエースが、そう咀嚼しながら言う。
アーサー王は、良き王だった。それだけは確かに言える。

ベックマン「…非加盟国のブリテン島の話はあまり外には出回らねぇが、その第3席までの人間くらいのなら俺も話くらいは聞いたことがある。

ブリテン島に住む騎士王を含めた騎士達は、そりゃあもう常人の域を超えた超人達の集まりだってな。多分だが一人一人が海軍の大将クラス。そして席次が上になればなるほどさらに先鋭になるってワケだ。

…まァ、その第3席に座ってる男が今ここにいる訳だが…」

『…円卓の騎士達の実力は均衡してるッスよ。皆が皆手練揃いっス。』

シャンクスさんは、凄い間抜け面をして、「それって…」と口を開く。

シャンクス「…それってお前、お前馬鹿みたいに強いってことになるんじゃないか？お前さっき最強と引き分けとか言ってたよな？」

『…まぁ、昔の話ッスから。まぁ今でも負ける気はないっスけど。』

シャンクスさんは頬をかいて「なかなかヤバいやつなんだな。そりゃあ海軍に帰ったら大変になりそうだ。」と呟く。
…そうだ、そろそろ帰らなくては。

『そろそろ帰らなきゃッス。あんまり長居して余計に怪しまれたら大変ッスから。』

そう言って船の方へと向かう。

シャンクス「おう、何かあったらいつでも来るといい。お前ならいつでも大歓迎だぞ。」

『頼れる相手が少ないのでまたお邪魔するかと思うッス。エース、行くッスよ。』

そう言って船へ乗り込み、赤髪海賊団の見送りに来てくれたメンバーに手を振る。
そしてドアをしっかり閉めて、潜水を開始する。

エース「なかなかいい船だな。」

『一応誰か匿うようになってもいいようにと大き目には作ってもらったからね。エースは俺が尋問されてる間は留守番ッスよ。』

気の抜けた返事を聞きつつ、自動運転に切り替えて室内を見回す。
…本当に作っておいてよかった。使わなかったらとおもったが…

…食料などを調達する必要があるな。しかし、もうすぐマリンフォードだ。エースにはしばらくこの食料で何とかしてもらおう。

…さて、腹を括らなければ。